森万里子『サイクロイド』@ SCAI THE BATHHOUSE


森万里子「Cycloid III」2015年、アルミニウム、ラッカー&ペイント、174.3 x 200 x 196cm

森万里子『サイクロイド』
2016年3月11日(金)-4月23日(土)
SCAI THE BATHHOUSE
http://www.scaithebathhouse.com/
開廊時間:12:00-18:00
休廊日:日、月、祝

SCAI THE BATHHOUSEでは、近年、世界各地で大規模な個展が開かれるなど、国際的に活躍する森万里子の個展『サイクロイド』を開催する。

森万里子は90年代半ばより、都市空間に現れたアニメのキャラクターやサイボーグに自ら扮したり、CGで構成した空間に天女の姿で登場した作品で、マルチメディア・アーティストとして国際的な注目を集める。97年には第47回ヴェネツィア・ビエンナーレで優秀賞(Menzioni d’onore)を受賞。2002年には日本国内初の大規模個展『森万里子 ピュアランド』を東京都現代美術館で開催。2005年には第51回ヴェネツィア・ビエンナーレで「Wave UFO」を発表。2007年のオランダ、グローニンガー美術館を皮切りに、世界各地でこれまでの活動を総括する大規模な個展が展開されている。2013年にはエスパス ルイ・ヴィトン東京で個展を開催。「エネルギーの果てしない再生」をテーマにした個展で、大型の彫刻作品を中心に空間を構成した。

本展で中心となるのは、展覧会タイトルと同名の最新シリーズ「サイクロイド」。サイクロイドとは、円がある規則のもので回転するときに描く軌跡の総称で、森は特に外サイクロイドのつくる、外部に増殖していくかのような形を作品に取り入れている。そのほか、エキピロティック宇宙論とブレーン宇宙論という「宇宙は誕生や消滅を繰り返し、始まりもなければ終わりもない、またパラレルに空間が存在する可能性すらある」という概念を提唱するふたつの理論の解釈に基づいた彫刻作品、沖縄の海を眺めながら描いたドローイングを元にしたフォト・ペインティングを発表。


森万里子「Cycloid IV」2015年、アルミニウム、ラッカー&ペイント、220 x 139 x 127cm

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