サイト—場所の記憶、場所の力— @ 広島市現代美術館


イサム・ノグチ「広島の原爆死没者慰霊碑」(模型)1952年 Photo by Isamu Noguchi,
courtesy of The Noguchi Museum, New York

サイト—場所の記憶、場所の力—
2013年7月20日(土)-10月14日(月、祝)
広島市現代美術館
http://www.hiroshima-moca.jp/
開館時間:10:00-17:00 入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日は休館)

広島市現代美術館では、所蔵しているイサム・ノグチの「広島の原爆死没者慰霊碑案」の1/5模型を皮切りに、国内外のアーティストの「サイト(場所)」への取り組みを探求する展覧会『サイト—場所の記憶、場所の力—』を開催する。

かつて、広島市が公募したコンペに入選し、平和記念都市計画に着手していた丹下健三の依頼によって、イサム・ノグチが原爆慰霊碑案を手がけたが、同案は委員会により却下され、実現されることはなかった。広島市現代美術館が所蔵する同案の1/5模型と、同じく実現されなかった「広島のためのベルタワー」の模型などをプロローグに、戦争やテロなどによる破壊、喪失の記憶に関わる作品群、今いる場所ではないどこか、今いない人との思い出や記憶を扱った作品群、そして、定住の地ではなく、移動、移民という観点から場所を考察させる作品群で構成される。出品作品は、同美術館での個展が秋に控えるフランシス・アリスや、小沢剛、ギムホンソック、チェン・シャオションの日韓中のアーティストグループ西京人の作品をはじめ、イラク戦争の余波で美術館から盗まれた美術品を日用品で再制作するマイケル・ラコウィッツのプロジェクトや、祖父の遺品の写真を再構成した木村友紀の作品など。

本展会期中には、出品作家による連続トーク「30min. アーティスト・トーク・マラソン」や、田口行弘によるワークショップ、岡崎乾二郎がパブリック・アートの視点から、イサム・ノグチのヒロシマ・プロジェクトを読み解く企画などが予定されている。

さらに、開催時期が重なるコレクション展でも「サイト=ヒロシマ」と題し、同美術館がこれまでにヒロシマをテーマに制作委託を行い、収集してきた作品を中心に紹介し、ヒロシマという「サイト(場所)」の新しい側面を浮かび上がらせる。また、本展はひろしま美術館、広島県立美術館との3館連携によるアート・イベント「アート・アーチ・ひろしま2013」のメイン展のひとつでもある。(3館共通券も販売)

関連イベント
30min. アーティスト・トーク・マラソン
西京人、トニコ・レモス・アウアド、照屋勇賢、桑久保徹、木村友紀(予定)
2013年7月20日(土)11:00、11:30、14:00、14:30、15:00
参加無料、申込不要

田口行弘 ストップモーション映像を作る!
2013年8月3日(土)10:00-16:00
定員:20名(参加無料、要事前申込)
対象:中学生以上
※申込方法等、詳細は下記URLを参照。
http://www.hiroshima-moca.jp/main/site.html

イサム・ノグチのヒロシマ・プロジェクトを読み解く
岡崎乾二郎(造形作家、批評家)
2013年8月31日(土)14:00-15:30
参加無料、申込不要

アート・アーチ・ひろしま2013
2013年7月20日(土)-10月14日(月、祝)
広島市現代美術館、広島県立美術館、ひろしま美術館、市内サテライト会場
http://art-arch-hiroshima.jp/

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