戸谷成雄展『洞穴の記憶』@ ヴァンジ彫刻庭園美術館


「森IX」(2008), 木, 灰, アクリル. courtesy of SHUGOARTS Photo: 武藤滋生

戸谷成雄展『洞穴の記憶』
10月23日(日)– 2012年3月27日(火)
ヴァンジ彫刻庭園美術館
http://www.vangi-museum.jp/
開催日時:木–火(水曜が祝日の場合は翌日が休館)(12月26日から1月5日まで休館)
10:00–17:00(10月、2月、3月)
10:00–16:30(11月、12月、1月)

日本を代表する彫刻家のひとり、戸谷茂雄の個展『洞穴の記憶』がヴァンジ彫刻庭園美術館にて開催される。
1988年のヴェネツィア・ビエンナーレ出品をはじめ、国内外の数多くの展覧会での活躍で知られる戸谷は、もの派以降解体してしまった彫刻に対し、独自の理論で組み立て直した作品を通して問題提起を続けている。チェーンソーで製材を刻み、灰を塗ってなされる作品は、突起と奥深い襞が互いに入り込み、緊迫感をもって観賞者の視覚を刺激する。本展では、さまざまな領域横断がなされる今日の表現の現場において、彫刻とは何かという根源的な問い、物質と知覚を媒介する彫刻のあり方を探り続ける戸谷による「彫刻」の世界が展開される。
展覧会初日の10月23日には、戸谷本人と美術評論家の峯村敏明、美術史家で美術評論家の北澤憲昭の3人による鼎談が行われる。(要予約)また、本展に関連した書籍の刊行が予定されている。
なお、戸谷の作品は現在開催中の『ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR -世界はどこまで知ることができるか?-』にも出品されている。

ヨコハマトリエンナーレ2011 OUR MAGIC HOUR -世界はどこまで知ることができるか?-
8月6日(土)–11月6日(日)
横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)
http://www.yokohamatriennale.jp/

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