シャルロッテ・ポゼネンスケ @ Take Ninagawa


© Estate of Charlotte Posenenske, Courtesy of Mehdi Chouakri, Berlin and Take Ninagawa, Tokyo. Photo by Burkhard Brunn

シャルロッテ・ポゼネンスケ
2016年10月1日(土)-11月19日(土)
Take Ninagawa
http://www.takeninagawa.com/
開廊時間:11:00-19:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:10月1日(土)18:00-20:00

今夏、ギャラリースペースを改装したTake Ninagawaでは、新スペース最初の展覧会として、60年代におけるドイツのミニマリズムを代表するアーティストのひとり、シャルロッテ・ポゼネンスケの日本初個展を開催する。

シャルロッテ・ポゼネンスケは1930年ドイツ、ヘッセン州ヴィースバーデンに生まれる。ユダヤ人一家に生まれたポゼネンスケは友人に匿われる形で第二次世界大戦を生き延びる。戦後、ヴィリー・バウマイスターに師事して絵画制作に取り組むが、60年代には大量生産や規格化という観点からスチールや段ボールなどの工業製品を用いた立体作品の発表をはじめる。プロトタイプとして制作された彼女の作品は、空間や文脈に応じて、観客が自在に組み合わせを変えることができ、創造性における集団性(Collectivity)や作家と観客の新しい関係を提示した。また、それらの作品はエディションを付けずに、プロダクションコストと同じ価格で販売された。しかし、ポゼネンスケは1968年を機に制作活動を休止し、以降、1985年に亡くなるまで、労働や社会の不均衡を研究する社会学の専門家として活動し、自作を展示することも展覧会に足を運ぶこともなかった。没後、徐々に作品が紹介され、2005年、オーストリア、インスブルックのGalerie im Taxispalaisとドイツのジーゲン現代美術館で企画された回顧展をきっかけに広く知られるところとなった。その後もドクメンタ12(2007)、ニューヨーク近代美術館の企画展『In & Out of Amsterdam: Travels in Conceptual Art, 1960-1976』(2009)、第12回イスタンブール・ビエンナーレ(2011)に出品。ロンドンのBetween Briges(2007)やニューヨークのArtists Space(2010)などで紹介され、2009年にはHatje Cantzより作品集が刊行されている。なお、現在テート・モダンの企画展『Between Object and Architecture』で大規模なインスタレーションが紹介されている。

本展は、日本国内において、2006年の『アートと話す アートを話す バウハウスからコンテンポラリー:ダイムラー・クライスラー・アート・コレクション』(東京オペラシティ アートギャラリー)以来、2度目の発表となる。

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