「ダンスアーカイヴプロジェクト」-4都市巡回公演 @ 高知県立美術館


大野慶人「ウサギのダンス」より Photo:Nourit Sekine

「ダンスアーカイヴプロジェクト」-4都市巡回公演 in 高知
2017年12月9日(土)
高知県立美術館
http://moak.jp/
イベント詳細ページ:http://moak.jp/event/performing_arts/dance_archive_project_4.html

高知県立美術館では、札幌、神戸に続き、NPO法人ダンスアーカイヴ構想主催のダンスアーカイヴプロジェクト作品4都市巡回公演として、川口隆夫の「大野一雄について」、大野慶人の「花と鳥」、岡登志子の「手術室より」の3作品を上演する。
※大野慶人の健康上の理由により、高知公演のBプログラムの大野慶人「花と鳥」、岡登志子「手術室より」の上演は中止。チケットの払い戻しは高知県立美術館まで。(12月4日加筆)

NPO法人ダンスアーカイヴ構想は、日本国内の現代舞踊の歴史資料保存公開に取り組む公的機関の不足という問題を前に、大野一雄アーカイヴの活動を引き継ぎつつ、新しいダンスアーカイヴの形を模索するために設立された。資料室として扱われてきたアーカイヴから拡張し、ダンスアーカイヴを活用する研究や創作、発表の事業主体として活動する運動体としてのアーカイヴを目指している。

ダンスアーカイヴプロジェクトは、アーカイヴ資料から、さまざまなアプローチで新しい表現を生み出す試み。「大野一雄について」は、ダムタイプのパフォーマー、川口隆夫が「ラ・アルヘンチーナ頌」「死海」「わたしのお母さん」の舞台記録映像を元に、大野一雄の動きを「完全コピーする」というアプローチを試みた作品。2013年の初演以来、韓国、インドネシア、ベルギーを巡演し、昨年はアメリカ合衆国7都市でも上演された。「花と鳥」は、土方巽が「死海」(1985)初演にあたり、大野慶人のために振り付けた大野一雄の「ラ・アルヘンチーナ頌」冒頭の「死と誕生」、大野慶人自身の「鳥」と「ウサギの踊り」の各シーンから構成された作品。上演途中に、細江英公が監督を務めた土方と大野慶人が出演する実験映画「へそと原爆」も上映される。「手術室より」は、1920年代に江口隆哉、宮操子がドイツのマリー・ヴィグマンの元で創作した作品で、江口・宮が帰国した後も何度となく再演された「手術室」を、残されたわずかな写真と証言から再構成を試みた作品。アンサンブルゾネ主宰の岡登志子と垣尾優のデュオで上演され、美術を吉川陽一郎、音楽を大野慶人が担当する。

なお、高知県立美術館では、同館が誇るマルク・シャガールと石元泰博のコレクションを用いた『二大コレクション展』を開催している。


川口隆夫「大野一雄について」より Photo: Maria Arteaga

特定非営利活動法人ダンスアーカイヴ構想http://www.dance-archive.net/

公演詳細
2017年12月9日(土)
高知県立美術館ホール
Aプロ|14:30-16:30|川口隆夫「大野一雄について」(110分)
Bプロ|17:30-19:00|岡登志子「手術室より」(20分)、大野慶人「花と鳥」(60分)
※大野慶人の健康上の理由により、高知公演のBプログラムの大野慶人「花と鳥」、岡登志子「手術室より」の上演は中止。チケットの払い戻しは高知県立美術館まで。(12月4日加筆)

※チケット情報など、詳細は公式ウェブサイト内の下記URLページを参照のこと。
http://moak.jp/event/performing_arts/dance_archive_project_4.html


岡登志子・垣尾優「手術室より」より Photo: 松本和幸

関連イベント
ダンスメソッド無料ワークショップ ※申込みは既に終了。
2017年12月6日(水)19:00-21:00
高知県立美術館ホール
対象:ダンス経験者
定員:20名、無料

二大コレクション展
マルク・シャガール・コレクション「祝祭のパリ」
石元泰博・コレクション「シカゴ、シカゴ」
2017年10月28日(土)-2018年1月8日(月)

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