ジャック・ゴールドスタイン『Jack Goldstein』@ ラットホールギャラリー


The Jump (1976) 16 mm, color, silent, 26’courtesy of Galerie Buchholz, Berlin/Cologne and
The Estate of Jack Goldstein

ジャック・ゴールドスタイン『Jack Goldstein』
1月25日(水)–3月25日(日)
ラットホールギャラリー
http://www.ratholegallery.com/
開廊日時:火–日 12:00-20:00

2003年にこの世を去りながらも、いまだ多くのアーティストに多大な影響を与え続けているジャック・ゴールドスタインの展覧会がラットホールギャラリーにて開催される。
ジョン・バルデッサリのもとで学んだゴールドスタインは、1970年代後期から80年代初期にかけて、シェリー・レヴィン、ロバート・ロンゴ、リチャード・プリンスらとともに、表象批判に主眼を置く美術へとパラダイムシフトをもたらしたとされる「ピクチャー・ジェネレーション」のひとり。パフォーマンス、フィルム作品、ペインティング、音響作品は、ポストモダニズム美術の初期段階を決定づける役割を果たした。
本展では、昨年のヴェネツィア・ビエンナーレの企画展でも上映されたループ形式のフィルム作品「The Jump」が展示される。同作品は、レニ・リーフェンシュタールのオリンピックドキュメンタリーを基にして制作され、アニメーション技術に由来するロトスコープを用いて撮影され、ほぼ光だけで構成されており、イメージから参照項を取り去るゴールドスタイン作品の顕著な例である。そのほか、「Two Wrestling Cats」などのレコード作品、「MGM」「Some Butterflies」を含む16mmショートフィルム10作品の上映が行なわれる。

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