岡崎和郎 Who’s Who−見立ての手法 @ 千葉市美術館


岡崎和郎「P.M.ボール」2005年、個人蔵

岡崎和郎 Who’s Who−見立ての手法
2016年9月7日(水)-10月30日(日)
千葉市美術館
http://www.ccma-net.jp/
開館時間:10:00-18:00(金、土は20:00まで)入場は閉館30分前
休館日:9/26、10/3

企画:水沼啓和(千葉市美術館学芸員)
那須孝幸(北九州市立美術館)

千葉市美術館では、1960年代に独自の造形概念「御物補遺」を制作指針にオブジェを中心とした制作活動を続けてきた岡崎和郎の個展『Who’s Who−見立ての手法』を開催する。

岡崎和郎は1930年岡山県生まれ。早稲田大学文学部大学院美術史専攻在学中の56年に作品制作をはじめ、58年に読売アンデパンダンに出品。66年に東京画廊で初個展を開催。これまでに倉敷市立美術館(1997)、奈義町現代美術館(2001)、神奈川県立近代美術館 鎌倉(2010)をはじめ、数多くの個展を開催。身の回りにある平凡なものやありふれたイメージを引用したオブジェを通じて、通常の視点から外れた時に現れる物の思いがけない姿を提示し続けている。

本展では、岡崎が60年代初期から現在にいたるまで制作を続けるライフワークともいうべき、アーティストをはじめとするさまざまな人物(やその作品)から着想を得て制作された一群のオブジェからなる「Who’s Who(人名録)」シリーズを紹介する。さらに、岡崎が同シリーズで取り上げた、ヨーゼフ・ボイス、ブランクーシ、ジョン・ケージ、チャーチル英元首相、コーネル、デュシャン、ジャコメッティ、樋口一葉、アングル、磯崎新、ジャスパー・ジョーンズ、葛飾北斎、河原温、宮本武蔵、マン・レイ、ウィリアム・テル、仙厓らの作品や資料の展示も行なう。会期中には、シュルレアリスムに関する著作で知られるフランス文学者の巌谷國士や、英米、日本を中心とした中心とした現代美術史、美術批評史の研究で知られる加治屋健司による講演会を開催。

また、同会場では、西洋名画や観光名所など人々の見慣れたイメージを、鉛筆や油彩で精密に模写・改変した作品で知られる小川信治の個展『あなた以外の世界のすべて』を同時開催。会期中には小川とデュシャン研究やレディメイド以降の芸術の研究で知られる平芳幸浩との対談を行なう。そのほか、千葉市美術館1階「さや堂ホール」では、植松琢磨の個展『星のみかた』を開催。宇宙をテーマに制作したインスタレーションを発表する。


岡崎和郎「hear something・・・・」1966年、個人蔵

関連企画
講演会
Who’s 岡崎和郎−オブジェ・ダダ・シュルレアリスム
講師:巌谷國士(明治学院大学名誉教授)
2016年10月1日(土)14:00-(開場:13:30)
会場:千葉市美術館11階講堂
定員:150名(先着順)無料
※当日12:00より11階にて整理券配布

岡崎和郎 オブジェの時代
講師:加治屋健司(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
2016年10月15日(土)14:00-(開場:13:30)
会場:千葉市美術館11階講堂
定員:150名(先着順)無料
※当日12:00より11階にて整理券配布

市民美術講座
岡崎和郎入門
講師:水沼啓和(千葉市美術館学芸員)
2016年9月17日(土)14:00-(開場:13:30)
会場:千葉市美術館11階講堂
定員:150名(先着順)無料

※そのほかの関連企画は、公式ウェブサイトを参照。


小川信治「ラス・メニーナス」2002年、国立国際美術館蔵

小川信治−あなた以外の世界のすべて
2016年9月7日(水)-10月30日(日)
千葉市美術館

対談
小川信治のグランドツアー、その思考と制作
出演:小川信治、平芳幸浩(京都工芸繊維大学 美術工芸資料館准教授)
司会進行:畑井恵(千葉市美術館学芸員)
2016年9月24日(土)14:00-(開場:13:30)
会場:千葉市美術館11階講堂
定員:150名(先着順)無料
※当日12:00より11階にて整理券配布

市民美術講座
小川信治が描く世界
講師:畑井恵(千葉市美術館学芸員)
2016年10月22日(土)14:00-(開場:13:30)
会場:千葉市美術館11階講堂
定員:150名(先着順)無料

さや堂ホール展示プロジェクト2016(仮)
植松琢磨「星のみかた」
2016年10月15日(土)-10月30日(日)
千葉市美術館1階「さや堂ホール」

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