カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命
Posters of A.M. Cassandre: A Graphic Revolution
2017年2月11日（土・祝日）-3月26日（日）
埼玉県立近代美術館
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
開館時間：10:00 – 17:30
休館日：月（3月20日は開館）
埼玉県立近代美術館では、国内では約20年ぶりの回顧展となるカッサンドルの個展「カッサンドル・ポスター展 グラフィズムの革命 Posters of A.M. Cassandre: A Graphic Revolution」を開催する。
カッサンドルは、1901年ウクライナに生まれ、フランスで活躍した20世紀を代表するグラフィックデザイナー。キュビスムやバウハウスから影響を受け、1920年代に制作した幾何学的でダイナミックなポスターは、時代の先駆的な表現として、グラフィックデザイン界に「革命」とも言うべき大きなインパクトをもたらした。カッサンドルのポスターに共通する壮観な構図とスピード感は、機械と大量消費の時代をまさに体現しており、北方急行、アトランティック号、ノルマンディ号などのポスターデザインが有名である。1930年代に入ると、画家バルテュスとの出会いから絵画制作に熱中する一方、アメリカでファッション雑誌『ハーパーズ・バザー』の表紙を手がけるなど、芸術家として活動の舞台をさらに広げていった。1968年にパリで拳銃自殺をして亡くなるまでに、絵画、舞台芸術、タイポグラフィ等と数多くの斬新な作品を残した。
本展では、2018年に没後50年を迎えるカッサンドルの仕事を、ファッションブランド「BA-TSU」の創業者兼デザイナーである故・松本瑠樹氏が築いたコレクションを通して紹介する。松本氏のカッサンドル・コレクションは、保存状態の良好なポスターの代表作、およびカッサンドル直筆の貴重なポスター原画を含むものとして、世界的に高く評価されている。
関連イベント
講演会「なんというかっこ良さ！魅惑のカッサンドル」
講師：岡部昌幸（帝京大学教授）
2017年２月26日（日）15:00-16:30 (14:30開場)
会場：２階講堂
定員：100名（当日先着順）
※参加無料
ミュージアムコンサート
2017年3月5日 (日) 出演：田ノ岡三郎 (アコーディオン)
2017年3月11日 (土) 出演：山田武彦 (ピアノ)
2017年3月19日 (日) 出演：田ノ岡三郎 (アコーディオン) 、平原慎太郎 (ダンス) ほか
費用：各回とも無料