金氏徹平のメルカトル・メンブレン @ 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

金氏徹平のメルカトル・メンブレン
2016年7月17日(日)-11月6日(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
http://mimoca.org
開館時間:10:00-18:00(8/21は21:00まで)入館は閉館30分前まで
会期中無休

展覧会担当:国枝かつら(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館学芸員)

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、コラージュ的手法をさまざまに展開する制作活動で知られる金氏徹平の新作を中心とした大規模な個展『金氏徹平のメルカトル・メンブレン』を開催する。

金氏徹平は1978年京都府生まれ。2003年に京都市立芸術大学を修了。積み上げられた既製品を白い樹脂で覆うなど、日常的な事物を素材にコラージュの手法をさまざまな形で展開した作品で知られる。2000年代前半より継続的に作品発表の機会を重ね、2009年には30歳の若さで横浜美術館での個展を実現した。近年は台北、シドニー、上海、シンガポール、ソウル、ニューヨークと国外での個展の機会も増えており、さらに、舞台美術など領域横断的な活動も展開している。

国内では7年ぶりの大規模な個展となる本展は、天井高7メートルという展示空間を活かした大作をはじめ、出品作のほとんどを新作、未発表作で構成し、金氏の現在とその先をうかがわせる展示が期待される。また、金氏は本展において、コラージュの延長線上としての「他者」との接続から制作の方法論を探り、あたらしい彫刻のあり方をこころみる。そこでは、父親であるデザイナーの金氏脩介をはじめ、展覧会タイトルを考案した小説家の長嶋有、出品作品を制作した俳優の青柳いづみらとの役割の交換によって、金氏自身の思惑を外れた変化を展覧会にもたらすだろう。

会期中には、美術館外の丸亀市内数カ所に金氏作品を展示する『丸亀の街のZONESのholes』をはじめ、パフォーマンスやプロジェクションマッピング、ワークショップ、鼎談など、さまざまなイベントが開催される。また、本展カタログやチラシ、ポスターなど広報物のアート・ディレクションは金氏自身が手掛けている。

関連企画
オープニングパフォーマンス
「オバケのスカルプチャー」
構成・演出:金氏徹平
出演:青柳いづみ、ほか(予定)
2016年7月17日(日)14:00-
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館3階展示室C
無料(要展覧会チケット)、申込不要

鼎談
金氏徹平x長嶋有x福永信「超訳!金氏徹平アワー」
2016年7月18日(月・祝)14:00-
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階ミュージアムホール
定員:170名(先着順)、無料、申込不要

プロジェクションマッピング
金氏徹平x青柳いづみx山田晋平「holes and buildings (MARUGAME)」
2016年8月27日(土)19:30-21:00
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館1階ゲートプラザ
無料、申込不要
※全館21:00まで開館(入館は20:30まで)

ワークショップ
「オバケの迷彩」
講師:金氏徹平
①2016年9月24日(土)、②9月25日(日)各日10:00-12:00
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館2階造形スタジオ、3階展示室C
※申込は美術館公式ウェブサイトより

ライブパフォーマンス
「タイチのためのスカルプチャー」
構成・演出:金氏徹平
出演:オオルタイチ
2016年10月8日(土)15:00-
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館3階展示室C
無料(要展覧会チケット)、申込不要

クロージングパフォーマンス
「スカルプチャーのオバケ(積み木、雪だるま、バリケード)」
構成・演出:金氏徹平、contact Gonzo
出演:contact Gonzo、金氏徹平
2016年11月6日(日)15:00-
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館3階展示室C
無料(要展覧会チケット)、申込不要

まちなか展示プログラム
丸亀の街のZONESのholes
2016年7月17日(日)-11月6日(日)
展示会場:丸亀城、本格手打ちうどん つづみ、Café la taupe
展覧会に関連して、丸亀のまちなか3カ所にも作品を展示。詳細は美術館公式ウェブサイトを参照。

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