三分一博志展 風、水、太陽 @ TOTOギャラリー・間


直島ホール(香川県/2015年)© 三分一博志建築設計事務所

三分一博志展 風、水、太陽
2016年4月15日(金)-6月11日(土)
TOTOギャラリー・間
http://www.toto.co.jp/gallerma/
開廊時間:11:00-18:00
休廊日:月、祝

TOTOギャラリー・間では、犬島製錬所美術館など瀬戸内に根ざした設計活動を行なっている建築家・三分一博志の個展『三分一博志展 風、水、太陽』を開催する。

三分一博志は1968年生まれ。東京理科大学理工学部建築学科卒業。小川晋一アトリエを経て、三分一博志建築設計事務所設立。2003年に建築界の新人賞のひとつ、吉岡賞を「エアー・ハウス」(2001年、山口県)で受賞。直島福武美術館財団によって運営される近代化産業遺産を活かした犬島アートプロジェクト「製錬所」は、2010年にJIA日本建築大賞、2011年に日本建築学会賞作品賞を受賞。現在も瀬戸内国際芸術祭の開催地のひとつとして広く知られている。昨年は直島に「直島ホール」と「直島の家—またべえ—」を建築。現在開催中の瀬戸内国際芸術祭でも、「直島ホール」を会場に『直島建築展+The Naoshima Plan』を開催している(春、夏会期のみ)。そのほか、代表作に「六甲枝垂れ」(2010年、兵庫県)、「宮島弥山展望台」(2013年、広島県)など。

三分一は、建築が「いかにして地球の一部になりうるか」を一貫したテーマとして活動に取り組んでいる。「地球にも人にも認めてもらえる建築」のための入念なリサーチは、その土地の歴史や風土、人と自然の営みを紐解くとともに、地形や方位によってその姿を変える「動く素材」― 風、水、太陽などを丹念に観察し、それらを分析することで、あるべき建築の姿を探求している。本展では、こうした三分一の取り組みを、「犬島精錬所美術館」、「六甲枝垂れ」、「宮島弥山展望台」、「The Naoshima Plan」、「直島ホール/直島の家-またべえ」、「おりづるタワー」(広島県/2016年竣工予定)など、瀬戸内のプロジェクトに焦点をあてて紹介する。設計段階での大量のリサーチデータや、実証実験の模型や映像、モックアップなどで、三分一建築の設計過程を明らかにしていく。また、すべての三分一作品を総覧するアーカイブ映像も展示する予定。


Above:犬島精錬所美術館(岡山県/2008年)© 三分一博志建築設計事務所
Below:直島本村の風の流れ、水の流れ © 三分一博志建築設計事務所

関連企画
三分一博志講演会「風、水、太陽」
2016年4月15日(金)18:30-20:30(開場:17:30)
会場:イイノホール(東京都千代田区内幸町2-1-1飯野ビルディング4F)
定員:500名(事前申込制)※既に申込終了

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