The Scenes —宮本隆司xオラファー・エリアソン @ 宮浦ギャラリー六区


宮本隆司「直島 積浦 2 March 2006」

The Scenes —宮本隆司xオラファー・エリアソン
2014年4月1日(火)-6月22日(日)
宮浦ギャラリー六区、直島
http://www.benesse-artsite.jp/miyanoura-gallery6/
開館時間:10:00-18:00 最終入館は閉館30分まで
休館日:月 ※ただし、祝日の場合は開館し、翌日休館

昨夏、直島・宮ノ浦地区に設置された宮浦ギャラリー六区では、展覧会『The Scenes ―宮本隆司xオラファー・エリアソン』を開催する。

本展の展示作品はいずれも、写実的な空間表現のモデルやカメラの原型として知られる「カメラオブスクラ」の原理を応用して制作されている。展示空間そのものをひとつの「カメラオブスクラ」に見立て、ふたりの作品を通して、直島という場に広がるさまざまな風景を顕在化させる。

宮本は1947年東京都生まれ。1989年に「建築の黙示録」、「九龍城砦」により第14回木村伊兵衛写真賞を受賞。96年には阪神淡路大震災による建築被災を捉えた写真をヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の日本館で発表している。ピンホールを使用した大型の写真作品でも知られ、本展には2006年に直島で制作したピンホール写真作品を出品。会期中にはピンホールカメラのワークショップを行なう予定(詳細はウェブサイトにて発表)。

エリアソンは1967年デンマーク生まれ。観客の知覚に働きかける、自然現象を取り入れた作品で知られる。ヴェネツィア・ビエンナーレへの複数回の参加をはじめ、数多くの国際展に参加。2003年にはテート・モダンのタービンホールで「ザ・ウェザー・プロジェクト」を発表している。本展には「カメラオブスクラのカレイドスコープ」(2006)を出品する。

会場となる宮浦ギャラリー六区は、かつて直島の娯楽の場であった「パチンコ999(スリーナイン)」を隣接する公園とともに建築家・西沢大良がリノベーションし、新たな憩いの場として開設された。


Photo: 渡邊修

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