杉本博司 ハダカから被服へ @ 原美術館

杉本博司 ハダカから被服へ
3月31日(土)–7月1日(日)
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/
開館日時:火–日 11:00-17:00(水曜のみ20時まで/入館は閉館の30分前まで)

2010年11月からの一年間、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で4つの連続展覧会を開催した杉本博司の個展『ハダカから被服へ』が原美術館にて開催される。
杉本は、写真というメディアの本質を探究し、人間と世界の意味を照射する数々の写真作品で国際的に高い評価を受けている。また、透徹した思考と卓越した技術に裏打ちされた精緻なモノクロームのプリントで鑑賞者を魅了し続けている。
本展は、ガブリエル・シャネル、イヴ・サンローラン、川久保玲など、20世紀を代表するデザイナーによるファッションの数々を撮影した「スタイアライズド スカルプチャー」シリーズを中心に構成される。このシリーズは「人類の衣服の歴史は人類の歴史そのものと同じほど古い」ことに着目し、「人体とそれを包む人工皮膚を近代彫刻として見る」という視点から制作され、生身のモデルではなく、慎重に選んだマネキンを使って撮影されている。このシリーズに「ジオラマ」および「肖像写真」シリーズから選ばれた写真作品を加えて、<ハダカから被服へ>という人類史的な軸を浮き上がらせる。さらに、杉本博司自身が演出を手がけた文楽の人形、デザインを手がけた能楽の装束、これまで収集した美術工芸品を加え、人間の身体と<装う>ことの意味を杉本の視点で読み解いた展覧会構成となっている。
4月1日には深井晃子(京都服飾文化研究財団理事、チーフキュレーター)との対談を予定。さらに、本展と同じく3月31日より、ドキュメンタリー映画『はじまりの記憶 杉本博司』(監督:中村佑子)が、シアター・イメージフォーラム(東京都渋谷区)にて公開される。同作は2011年国際エミー賞アート番組部門にノミネートされた。

『はじまりの記憶 杉本博司』公式ウェブサイト:http://sugimoto-movie.com/

対談:杉本博司x深井晃子(京都服飾文化研究財団理事/チーフキュレーター)
4月1日(日)14:30-1600
会場:原美術館ザ ホール
参加方法:先着予約制 一般2000円(入館料込)、原美術館メンバーおよび同伴者1名まで1000円
予約受付終了(3月10日現在)

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