アーティスト・イン・レジデンス2016/夏「普遍的な風景」@ 青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)


アーティスト・イン・レジデンス2016/夏
「普遍的な風景」

2016年7月30日(土)-9月11日(日)
青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)
http://www.acac-aomori.jp/
開館時間:10:00-18:00
会期中無休

展覧会担当:近藤由紀(青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)主任学芸員)

青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)では、滞在制作を体験した上村洋一、千葉奈穂子、ヨーグ・オベルグフェルの3名のアーティストが青森の資源を用いて、地域や時代を超え共通する自然や人間の存在の一端を表現した作品を発表する展覧会『アーティスト・イン・レジデンス2016/夏「普遍的な風景」』を開催する。

上村洋一は1982年千葉県生まれ。2010年に東京芸術大学大学院を修了。天体や風景などの人間以外の現象や存在に関心を持ち、フィールドレコーディングによる音や作曲家の音や楽譜を素材にインスタレーションや平面作品を制作している。本展では、関野凖一郎「恐山」(1976)や棟方末華「奥入瀬・雲井の瀧」(制作年不明)といった青森市が所蔵する絵画や版画から青森の風景が描かれた作品を選び、描かれている場所で録音・編集した音を組み合わせて展示する。そのほか、満月と新月の夜に録音された海の音を用いた作品を展示。

千葉奈穂子は1972年岩手県生まれ。97年に岩手大学大学院、99年にICPA現代アート研究所(前橋)修了。サイアノタイプやピンホールカメラを用いた写真作品や立体、映像作品を発表している。本展では、青森市が所蔵する裂織のこたつ掛けや労働着、写真資料などと、現在の青森各地の風景を手作りのピンホールカメラで多重露光撮影した作品を通じて、地域や風景に潜む歴史や人々の暮らしを浮かびあがらせる。

ヨーグ・オベルグフェルは1976年ドイツ・シュヴァルツヴァルト生まれ。2007年にゴールドスミス・カレッジを修了。都市環境の中から素材を見つけ、ユーモラスなオブジェや人工建造物に対する身体的な経験や反応を素材として作品制作を行なう。本展では、2013年の滞在制作時にはじめた写真のプロジェクトを継続するため、再び、青森に滞在し制作した作品を発表する。


上村洋一


千葉奈穂子


ヨーグ・オベルグフェル「Sheds & Modulor」2013年

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