ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト—写真、絵画、グラフィック・アート—


「京都市、河原町通、映画館文映」(1960/3/14-4/22). 写真 Harverd Art Museums / Fogg Museum Gift of
Bernarda Bryson Shahn

ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト —写真、絵画、グラフィック・アート—
12月3日(土)–2012年1月29日(日)
神奈川県立近代美術館 葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
開館日時:火–日(12月29日–1月3日は休館、1月9日(月・祝)は開館)
9:30-17:00(入館は16:30まで)

ニューヨークを舞台に活躍し、日本の美術、デザインにも大きな影響を与えたアメリカの画家ベン・シャーンの20年振りの回顧展が神奈川県立近代美術館 葉山で開催される。
シャーンは、1930年代、不況下のニューヨークで社会の不正義に対して声をあげた作品「サッコとヴァンゼッティ」シリーズで注目を浴びる。同時期には、ニューディール政策の一環であるFSAプロジェクトに参加し、ニューヨークやアメリカ中西部の人々の暮らしを撮影し、写真家としても活躍している。そのほか、壁画やポスター、本の装丁などにも取り組み、粟津潔、和田誠ら戦後日本のイラストレーター、阿部展也、麻生三郎、吉井忠などの美術家に大きな影響を与えた。
本展では、ボストンのフォッグ美術館の協力を得て、300点近い写真画像を公開する。それらの写真には、シャーンの絵画のイメージソースとなったものが数多く含まれ、また、1960年の来日時に撮影した写真も含まれる。写真のほかにも、テンペラ、水彩、ドローイング、ポスター、版画、素描など数百点も併せて展示され、複数のメディアを扱ったクロスメディア・アーティストとしてのベン・シャーンの全貌を紹介する。
展覧会に合わせて、12月3日にはシンポジウム「ベン・シャーンと日本・アメリカ」が同美術館講堂で、12月4日には東京ミッドタウン・デザインハブにて予定されている。そのほか、詩人の和合亮一によるワークショップ「気持ちを言葉に、言葉をカタチに」が12月18日、講演会、コンサートなどが予定されている。詳細は同美術館ウェブサイトを参照。
また、同展覧会は、神奈川県立近代美術館 葉山の会期終了後、名古屋市美術館、岡山県立美術館、福島県立美術館を巡回する予定。

ベン・シャーン展公式ウェブサイト:http://benshahn2011-12exh.info/

2012年2月11日(土)–3月25日(日)
名古屋市美術館
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/

4月8日(日)–5月20日(日)
岡山県立美術館
http://www.pref.okayama.jp/

6月3日(日)–7月16日(月)
福島県立美術館
http://www.art-museum.fks.ed.jp/

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