ジェームズ・ウェリング『ワイエス』@ ワコウ・ワークス・オブ・アート


Olsons (2010)
ジェームズ・ウェリング『ワイエス』
1月20日(土)–3月10日(土)
ワコウ・ワークス・オブ・アート
http://www.wako-art.jp

ワコウ・ワークス・オブ・アートでは、同ギャラリー3年ぶり7度目となるジェームズ・ウェリングの個展『ワイエス』を開催される。
ジェームズ・ウェリングは、まったくの独学で写真を始めながら、1970年代より写真に対する様々なアプローチを試みている。2000年にはロサンゼルス現代美術館を含む3会場にて回顧展を開催。2002年にはベルギー、カナダで2度目の回顧展が開催され、ホイットニービエンナーレ(2008)をはじめ数多くの展覧会、国際展に参加している。
本展では、ウェリングが2010年より取り組んでいるアンドリュー・ワイエスに関するプロジェクトからのシリーズ「WYETH」を発表する。独学で写真を学んだウェリングが最も影響を受けた作家は、写実的でありながらも深い精神性をはらんだ絵画を描く、アンドリュー・ワイエスだと述べる。自らの作品へのワイエスの影響を再認識し、彼が描いた場所を訪れ、写真によってその風景を再現を試みている。ウェリングは、これまでのシリーズでも、風景や建築、静物など日常的断片を撮影しながら、「時間」や「記憶」という、写真の本質に関わる要素についての探求を続けてきた。今回のシリーズにおいても、被写体のなにかを追求するのではなく、その被写体を写すことによって写真という媒体にどのような意味を与えるかを問い、写真が本来備えている多義性を浮かび上がらせる。また、本展にあわせ、カタログ『WYETH』の刊行も予定している。

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