現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより @ 東京国立近代美術館


ゲルハルト・リヒター「叔母マリアンネ」1965年 ヤゲオ財団蔵 © Gerhard Richter, 2014

現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより
2014年6月20日(金)-8月24日(日)
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
開館時間:10:00-17:00(金曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、7/21は開館)、7/22

東京国立近代美術館では、台湾のヤゲオ財団のコレクションを用いて美術史における連続性を表現する企画展『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより』を開催する。企画は同美術館主任研究員の保坂健二朗。

ヤゲオ財団は台湾資本の大手電子部品メーカー、ヤゲオ・コーポレーションのCEOを務めるピエール・チェンとその家族およびヤゲオ・コーポレーションからの寄付金によって創立された非営利の組織。西洋の近現代美術、中国の近現代美術をふたつの軸、「living with art」「art is accessible」というコンセプトのもと、コレクションを構築、また、その一部をロンドンのテートなどに寄託している。また、本展出品作品であり、昨年、豊田市美術館、東京国立近代美術館で開催された『フランシス・ベーコン展』にも出品された「ルシアン・フロイドの肖像のための三習作」(1965)も同コレクションより貸し出されたもの。


Left: マーク・クイン「ミニチュアのヴィーナス」2008年 ヤゲオ財団蔵 © Marc Quinn.
Right: ティエブ・メータ「無題(リキシャに乗った女性)」1991年 ヤゲオ財団蔵 © The Estate of Tyeb Mehta.

展覧会タイトルの「世界の宝」とは、出品作品の市場価格的あるいは保険評価額的、また、美術史的な観点から付与されたものである。本展は壮大なコレクションから、常玉(サンユウ)、フランシス・ベーコン、ザオ・ウーキー、アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒター、杉本博司、蔡國強、ロン・ミュエク、ピーター・ドイグ、マーク・クインら約40作家、約75点の作品を、「ミューズ」「崇高」「記憶」「新しい美」といったキーワードからなる10章に分けて、美術史における連続性を表現する。

また、本展では、コレクターの感覚を追体験できるインタラクティブな仕掛けを通して、作品の「価値」とはなにかを考える機会を提供する。会期中には、保坂健二朗の講演会やギャラリー・トーク、映画『ハーブ&ドロシー』(監督/佐々木芽生)の上映が企画されており、さらなるイベントも6月1日に開設される特設ウェブサイトなどで随時発表される予定。


杉本博司「最後の晩餐」1999年 ヤゲオ財団蔵 © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

関連イベント
映画上映『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』
『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』
2014年6月21日(土)13:00-16:30
2014年6月28日(土)13:00-16:30
会場:東京国立近代美術館講堂(地下1階)
定員:140名(無料、申込不要)
※1本目上映終了後に休憩をはさんで、2本目を上映する。

講演会
保坂健二朗
2014年7月12日(土)14:00-15:30
会場:東京国立近代美術館講堂(地下1階)
定員:140名(無料、申込不要)

2014年9月6日(土)-10月26日(日)
名古屋市美術館
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/

2014年12月20日(土)-2015年3月8日(日)
広島市現代美術館
http://www.hiroshima-moca.jp/

2015年3月31日(火)-5月31日(日)
京都国立近代美術館
http://www.momak.go.jp/

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