マリオ・ナヴァロ『エステティカル・イレギュラリティーズ(不規則性の美学)』@ 駒込倉庫


The Original Accident (2013) Two way mirrors, metal holders, 280 x 700 x 50 cm overall

マリオ・ナヴァロ『エステティカル・イレギュラリティーズ(不規則性の美学)』
2016年11月16日(水)-12月16日(金)
駒込倉庫
https://www.facebook.com/KomagomeSOKO/
開廊時間:12:00-18:00
休廊日:日、月、祝
※オープニングレセプション:11月16日(水)18:00-20:00

駒込倉庫では、ニューヨークを拠点に制作活動を行なうメキシコ出身のアーティスト、マリオ・ナヴァロの日本初個展『エステティカル・イレギュラリティーズ(不規則性の美学)』を開催する。

マリオ・ナヴァロは1984年ティファナ(メキシコ)生まれ。建築や空間的要素そのものに直接的に介入し、知覚と認識に問いかける作品を制作。建築空間および物質と言語の三要素が奇妙に絡み合ったナヴァロの芸術的実践は、現実とその先験的な捉え方との関係性に疑問を呈し、またその両者の間に存在し得る別の解釈を常に模索している。昨年から今年にかけて、『Aesthetical Irregularities』(Proyecto Paralelo、メキシコシティ、2015)や『Stage #1: Mario Navarro, Forms of Otherness』(ISCP、ニューヨーク、2015)のふたつの個展のほか、『Polaris』(Baxter St.、ニューヨーク、2016)、『Everyday Reflections in Abstraction』(SPACE Collection、カリフォルニア、2016-2017)、『Reconstrucción, a project by Abraham Cruzvillegas』(サポパン美術館、メキシコ、2015)、『Mas allá de la abstracción』(Fundación ArtNexus、ボゴタ、2015)、『The Future is Unwritten』(フォンダツィオーネ・ジョルジョ・チーニ、ヴェネツィア、2015)など数多くの企画展に参加している。

本展では、近年取り組んでいる展覧会タイトルと同名のプロジェクト「エスセティカル・イ レギュラリティーズ」を発表する。昨年メキシコで発表した同プロジェクトは、大小さまざまな金属の網が空間を占めるサイト・スペシフィックなインスタレーション。メキシコでのプロジェクトでは、床の木材を一部宙に浮かすことで、木材と床の間に現れた間隙の空間が、逆説的に新たな空間を構築する要素と成り得ることを提示した。本作もまた、ところどころ欠けた格子の不規則性と反復によって、一貫した形状の欠落が新たに空間を彫刻し、それを再定義する可能性を示唆する。また、これら建築素材を思わせるオブジェを用いることで、観客に今いる場所を意識するだけでなく、建築空間そのものへの関心を誘発する。


Aesthetical Irregularities (2015) Insitu intervention: Hardwood floor, mirror, Variable dimensions, Installation view of solo show Aesthetical Irregularities at Proyecto Paralelo, Mexico City, Mexico


Left: Irlanda (2012) Inkjet print on magazine, 43 x 33 cm.
Right: Delimitador (2012) Wood,130 x 150 x 190 cm

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