開館35周年記念 原美術館コレクション展 @ 原美術館


Both: 李禹煥「対話」2012年 © Lee Ufan

開館35周年記念 原美術館コレクション展
2014年10月25日(土)-2015年1月12日(月、祝)
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/
開館時間:11:00-17:00(水曜は20:00まで)入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌火曜が休館)、12/29-1/5

日本国内の現代美術専門館の草分けとして1979年に開館した原美術館では、今年12月に迎える35周年を記念した『開館35周年記念 原美術館コレクション展』を開催する。同館のコレクション展示は、ほぼ2年ぶりで約45点の作品が出品される。

原美術館は、1977年に財団法人アルカンシエール美術財団(現・公益財団法人アルカンシエール美術財団)を設立して作品収集をはじめ、現在その所蔵作品数は1,000余点にのぼる。なかでも、本展の見どころのひとつとなる李禹煥作品においては、初期作品から一昨年前に収蔵した「対話」(2012)まで、李の制作の流れを俯瞰できるコレクションを築いている。本展には初期の代表作「線より」(1979)、「点より」(1979)、常設の立体作品「関係項」(1991)、そして、同館では初公開となる「対話」を出品。榎倉康二、菅木志雄、吉田克朗の作品、常設の関根伸夫作品とあわせて、近年再評価の進む「もの派」の作家たちによる作品が並ぶ。


米田知子「フロイトの眼鏡-ユングのテキストを見るⅠ」1998年 © Tomoko Yoneda

企画展開催を機に収蔵してきた作品は同館コレクションの中核をなしており、本展に出品される荒木経惟、安藤正子、加藤泉、佐伯洋江、やなぎみわ、米田知子などの作品群も日本の現代美術の発展を支えてきた同館の35年間の活動の一端を表している。また、同美術館は1938年に渡辺仁が設計した実業家の原邦造の邸宅を利用しており、その名残の空間に配された須田悦弘、奈良美智、宮島達男、森村泰昌らのインスタレーションや庭に点在する彫刻などの常設作品も同館の特徴のひとつである。

なお、群馬県渋川市のハラ ミュージアム アークでも同館が設立された1988年以降に制作された作品と中心とした『原美術館開館35周年記念コレクション展 海外交流の軌跡』を開催。出品作品は、シグマー・ポルケ、ピピロッティ・リスト、ブルース・ナウマン、エルネスト・ネトウィリアム・ケントリッジ、ジャン・ホアンなど。また、会期中毎週日曜14:30からの学芸員によるギャラリーガイド(要予約)では、開架式収蔵庫内の李禹煥の90年代の大作「風と共に」3点が鑑賞できる。


ミカリーン トーマス「ママ ブッシュ: 母は唯一無二の存在」2009年

原美術館開館35周年記念コレクション展 海外交流の軌跡
2014年10月11日(土)-2015年1月4日(日)
ハラ ミュージアム アーク
http://www.haramuseum.or.jp/
開館時間:9:30-16:30 入館は閉館30分前まで
休館日:木、1/1

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