ダーン・ファンゴールデン『Made in Tokyo』@ MISAKO & ROSEN


Daan van Golden Mitsukoshi / Tokyo (2012) giclee print on photo paper 27x27cm. Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN, Galerie Micheline Szwajcer.

ダーン・ファンゴールデン『Made in Tokyo』
2014年4月27日(日)-6月1日(日)
MISAKO & ROSEN
http://www.misakoandrosen.com/
開廊時間:12:00-19:00(日曜は17時まで)
休廊日:月、祝

1999年のヴェネツィア・ビエンナーレにてオランダ館代表として個展を開催するなど、同国を代表するアーティストのひとり、ダーン・ファンゴールデンの個展『Made in Tokyo』がMISAKO & ROSENにて開催される。今回の発表は1964年の内科画廊(新橋)での個展以来50年振りとなる日本国内では二度目の個展。

ダーン・ファンゴールデンは1936年ロッテルダム生まれ。現在はスヒーダム(オランダ)を拠点に活動している。初期は表現主義的な抽象画を制作していたが、1963年から64年にかけて滞在した東京での体験を経て、日本の服やデパートの包装紙の模様を起点として絵画の形式を探求するシリーズを展開する。同シリーズを出発点に既存の物事の中にアートを見出すという創造的な試みに取り組みはじめる。絵画のみならず、出生前から18歳まで娘のダイアナを撮影し続けた連作「Youth is an Art」をはじめとする写真、ファウンド・オブジェクト、映画、コラージュを手掛け、最近ではデジタルな手法による版画を取り入れるなどさまざまな媒体で制作を続けている。

上述したヴェネツィア・ビエンナーレのほか、68年にはドクメンタ4に参加。82年にはボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(ロッテルダム)、91年にはアムステルダム市立美術館で個展を開催している。2000年代後半以降も、ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(2006)、カムデン・アーツ・センター(ロンドン、2008)、WIELS(ブリュッセル、2012)、GEM(デン・ハーグ、2014)などヨーロッパ有数の美術機関での個展が続いている。

本展では、自身の初期と後期の作品のイメージをデジタルな手法で組み合わせた「ダブルプリント」と題された最近のコラージュのシリーズを発表する。そのほか、1964年の絵画作品「Untitled (Tokyo)」、彼が東京で過ごした時期と関連する写真や案内状や定期刊行物やその他の資料が紹介される。

本展に合わせて、ファンゴールデンの最初の東京滞在に関連する未公開の画像が収録された書籍「Made in Tokyo」(MISAKO & ROSEN)が刊行される。また、会期中には奈良美智によるレクチャー「ダーン・ファンゴールデンとオランダ」が駐日オランダ王国大使館で開催される(既に申込受付終了)。

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