京橋映画小劇場 No.34「ドキュメンタリー作家 羽田澄子」@ 東京国立近代美術館フィルムセンター

京橋映画小劇場 No.34
ドキュメンタリー作家 羽田澄子
2016年8月9日(火)-8月28日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター 小ホール
http://www.momat.go.jp/fc/

東京国立近代美術館フィルムセンターでは、京橋映画小劇場の第34回企画として、ドキュメンタリー作家の羽田澄子の特集上映を行なう。デビュー作から最新作まで計26作品を通して、1950年代から現在まで幅広い対象を撮影し続ける羽田の足跡をたどっていく。

羽田澄子は1926年大連生まれ。旅順高等女学校を卒業後、42年に東京の自由学園に進学。同校卒業後は再び大連に戻り、同地で敗戦を迎える。敗戦後は大連日本人労働組合の婦人部で活動し、48年に引き揚げ、岩波書店内の中谷宇吉郎研究室に入る。53年に映画監督の羽仁進の誘いで映画製作に転身し、助監督などを務めた後に、『村の婦人学級』(1957)で監督デビューする。以降、82年に定年退職するまで、岩波映画で数多くのPR映画・教育映画・科学映画の演出・脚本・構成・編集を手がけた。
一方、77年にパートナーの工藤充とともに製作した初の自主映画『薄墨の桜』を発表し、記録映画作家として新たな活動をはじめる。以降、工藤が立ち上げた製作プロダクション「自由工房」を拠点に、岩手県北上山地の麓で継承されている山伏神楽を追った大作『早池峰の賦』(1982)や、認知症高齢者の日常を追った先駆的なドキュメンタリー『痴呆性老人の世界』(1986、企画製作は岩波映画)、十三代目片岡仁左衛門の最晩年の至芸をゆったりと捉えた『歌舞伎役者 片岡仁左衛門』六部作(1992-94)などを発表。近年は自身のルーツを見つめ直すかのように、旧満洲地域への旅を自身の語りと共に記録している。

上映作品のリストやスケジュール、トークイベントなど詳細は公式ウェブサイトを参照。なお、東京国立近代美術館フィルムセンターでは、企画展『角川映画の40年』および常設展『NFCコレクションでみる 日本映画の歴史』を7階展示室で開催している。

関連企画
羽田澄子監督トークイベント
2016年8月13日(土)13:25-
入場無料

企画展
『角川映画の40年』
2016年7月26日(火)-10月30日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンター 7階展示室
http://www.momat.go.jp/fc/
開館時間:11:00-18:30 入館は閉館30分前まで
休館日:月、9/5-9/9

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