ライアン・ガンダー&ジョナサン・モンク『“They came out of nowhere” he said, pointing to nowhere.』


Top: Ryan Gander Tell my mother not to worry (ii) (2012) © Ryan Gander;
Courtesy Lisson Gallery, London and TARO NASU, Tokyo Photo: Ken Adlard.
Bottom: Jonathan Monk One Hundred and One Alternatives to Red (detail) (2012)
© Jonathan Monk; TARO NASU, Tokyo

ライアン・ガンダー&ジョナサン・モンク『“They came out of nowhere” he said, pointing to nowhere.』

2012年12月1日(土)-12月27日(木)
TARO NASU
http://www.taronasugallery.com/
開廊日時:火-土 11:00-19:00

ともに近現代の美術史のコンテクストを取り入れながら、独特のユーモアをたたえた作品で知られるライアン・ガンダーとジョナサン・モンクの二人展がTARO NASUにて開催される。
ジョナサン・モンクは「完全なオリジナル」を制作することはほぼ不可能であるという考えのもと、初期作品から模倣という手法を積極的に取り入れている。これまでにもソル・ルウィット、エド・ルシェ、ブルース・ナウマン、ヴィト・アコンチなどといった既存の作品を自身の作品の素材として扱い、新たな解釈を紡ぎ出し、自身の作品として提示してきた。90年代より数多くの個展、企画展で継続的に発表を続け、コンセプチュアル・アートの第一線で活躍している。本展では、ギャラリーの開廊時間を示したネオン管作品「Gallery Hours」、日本の国旗をモチーフにした新作インスタレーション 「One hundred and one alternatives to red」、マルセル・デュシャンの墓碑銘”死ぬのはいつも他人ばかり”を引用した彫刻作品「Many Others」シリーズの新作などを展示する。
新しい時代のコンセプチュアル・アートの旗手として知られるライアン・ガンダーは、今年開催されたドクメンタ13をはじめ、世界各地の国際展、企画展に参加している。国内でも昨年のメゾンエルメス8階フォーラムや太宰府天満宮、沖縄県立博物館・美術館での個展、ヨコハマトリエンナーレ2011など数多くの発表を行なっている。本展では、近年取り組んでいる彫刻作品シリーズを中心に、自身の愛娘が幽霊のフリをして遊んでいる様子をモチーフにした大理石の彫刻「Tell my mother not to worry」のほか、出会うはずのない物同士が組み合わされた木彫作品「The way things collide」、ガンダーの初期の代表作「Associative Photographs」シリーズから派生した「Associative Ghost Templates」などのシリーズの新作を発表する。なお、展覧会初日のオープニング・レセプションには両アーティストも在廊。

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