ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて @ 埼玉県立近代美術館


《スージー・ヴェルノン ロワイヤン》1926年9月 Photographie Jacques Henri Lartigue © Ministère de la Culture – France/AAJHL

ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて
2016年4月5日(火)-5月22日(日)
埼玉県立近代美術館
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/
開館時間:10:00-17:30 入場は閉館30分前まで
休館日:月(ただし、5/2は開館)

展覧会担当:鴫原悠(埼玉県立近代美術館学芸員)

埼玉県立近代美術館では、子ども時代にカメラを手にし、晩年までさまざまな被写体を撮影し続けた写真家、ジャック=アンリ・ラルティーグの写真作品を紹介する展覧会『ジャック=アンリ・ラルティーグ 幸せの瞬間をつかまえて』を開催する。

ジャック=アンリ・ラルティーグは、1894年にフランス・クールブヴォアの裕福な家庭に生まれ、7歳のときに父親からもらったカメラで撮影をはじめる。アカデミー・ジュリアンで絵画を学び、サロン・ドートンヌに出品するなど、画家として生計を立てている間も、趣味として写真を撮り続けた。68歳のときにフランスの写真エージェンシー「ラフォ」の創設者シャルル・ラドに写真を見せたことをきっかけに、1963年にニューヨーク近代美術館の写真部門ディレクターのジョン・シャーカフスキーによる回顧展を同美術館で開催。一躍、写真界にその名が知られることとなる。

本展では、ラルティーグが子ども時代から晩年までに撮影した代表的な作品に加え、そのほとんどが日本初公開となるカラー作品など約160点を紹介する。そこには、ラルティーグが関心を示していたジャンプ、自動車、飛行機といったものに見られる機械文明が発達した20世紀初頭の時代の空気、そして、同時代のファッション、スポーツ、レジャーといった文化の諸相が見られると同時に、親しい人々とのかけがえのない日々を写真に残そうとする現在にも通じる感覚を見てとることができるだろう。


Above:《ビビ、「エデン・ロック」のレストランにて アンティーブ岬》1920年5月
Below:《フロレット ヴァンス》1954年5月 Both: Photographie Jacques Henri Lartigue © Ministère de la Culture – France/AAJHL

関連企画
スペシャル・トーク「幸せの瞬間をつかまえて—ラルティーグと堀内誠一—」
ゲスト:堀内花子(翻訳家、堀内誠一の長女)
2016年5月5日(木、祝)15:00-16:30(開場:14:30)
会場:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名(当日先着順)、無料

ミュージアム・コンサート「うつりゆく日々、とどめおく光」
出演者:サキソフォビア(緑川英徳、竹内直、岡淳、井上JuJu博之)
2016年4月29日(金、祝)14:30-(開場:14:00)演奏時間:約60分
会場:埼玉県立近代美術館地階センター・ホール
定員:60名(当日先着順)、無料

映画上映会「ポゾール王の冒険」
『ポゾール王の冒険』(監督/アレクシス・グラノフスキー、1933、68分)
※フランス語での上映(字幕なし、あらすじを配布、上映前に解説あり)
2016年4月24日(日)11:00-(開場:10:30)
会場:埼玉県立近代美術館2階講堂
定員:100名(当日先着順)、無料

※そのほかの関連企画は、公式ウェブサイトを参照。


《ぼく(パパ撮影)ポン・ド・ラルシュ》1903年 Photographie Jacques Henri Lartigue © Ministère de la Culture – France/AAJHL

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