MU[無]—ペドロ コスタ&ルイ シャフェス @ 原美術館


左から: ペドロ・コスタ「カザル ダ ボバ地区」2005年 所蔵:セラルヴェス美術館. © Pedro Costa
Courtesy of the artist. ルイ・シャフェス「私は寒い」2005年 © Rui Chafes Courtesy of the artist

MU[無]—ペドロ コスタ&ルイ シャフェス
2012年12月7日(金)–2013年3月10日(日)
原美術館
http://www.haramuseum.or.jp/
開館日時:火–日、祝(12/25. 1/15, 2/12は振替休館、12/28-1/4は年末年始休館)
11:00-17:00(水曜は20時まで)※入館は閉館30分前まで

原美術館では、ポルトガルを代表する映画監督ペドロ・コスタ、彫刻家ルイ・シャフェスの二人展が開催される。
ペドロ・コスタは従来の劇映画の文法にとらわれず、ドキュメンタリーとフィクションの境界線を探究する映画監督として知られる。主な作品に『ヴァンダの部屋』(2000)やカンヌ国際映画祭のコンペティション部門出品作品『コロッサル・ユース』(2006)などがある。一方、ルイ・シャフェスは、主に鉄を素材とする彫刻を制作、これまでにもヴェネツィア・ビエンナーレ(1995)やサンパウロ・ビエンナーレ(2004)などに参加している。
本展は、ふたりが共同制作をした『FORA!/OUT!』(2005, セラルヴェス美術館, ポルト)を原美術館の空間に合わせて発展させ、既発表の映像インスタレーション2点、彫刻2点に加え、新作の映像インスタレーション3点と彫刻3点を発表する。展覧会タイトルの「MU[無]」は、ふたりが敬愛する映画監督小津安二郎の墓碑に刻まれた文字に触発されたもの。会期中にはアーティスト・トークや、複数回にわたる講演のほか、連動プログラムがオーディトリウム渋谷やアテネ・フランセ文化センターで行なわれる。また、第13回東京フィルメックス(11月23日–12月2日)では、コスタ最新作を含むオムニバス映画『ギマランイス歴史地区(仮題)』がTOHOシネマズ日劇(11/27 21:30-)、有楽町朝日ホール(12/2 18:00- ※登壇有)にて上映される。

関連イベント
アーティスト・トーク
ペドロ・コスタ&ルイ・シャフェス
12月8日(土)13:00-15:00

講演
「ポルトガルの現代美術について」
杉田敦(美術批評家・女子美術大学教授)
12月16日(日)14:30-16:00

「空虚(ヴォイド)と映画-インスタレーションをめぐって」
港千尋(写真家、映像人類学者、多摩美術大学教授)
12月19日(水)19:00-20:30 都合により延期(日時は後日告知)

「存在の彼方へ-ペドロ・コスタの映画空間」
諏訪敦彦(映画監督・東京造形大学学長)+ペドロ・コスタ短編映画上映
12月22日(土)14:00-16:00

瀬下直樹(建築家)
2月2日(土)14:30-16:00
※イベントはすべて有料、予約制。詳細は同美術館ウェブサイト、またはパートナーブースを参照。このほか、準備中のイベントプログラムあり。

連動プログラム、その他
「特集上映:ペドロ・コスタ、ルイ・シャフェスの選ぶカルト・ブランシュ」
2012年12月1日(土)-12月3日(月)、12月7日(金)-12月13日(木)
オーディトリウム渋谷
http://a-shibuya.jp
※ふたりが選ぶお気に入りの映画約10本を上映。ペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』も併映。
12/1(土)、3(月)はペドロ・コスタ、ルイ・シャフェス登壇有

『終焉のさなかに』/『映画作家ペドロ コスタ/オール・ブロッサムズ・アゲイン』特別上映(仮題)
2012年12月5日(水)、7日(金) 18:30-
アテネ・フランセ文化センター
http://www.athenee.net/culturalcenter/
※12/7(金)はペドロ・コスタ、ルイ・シャフェス登壇有

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