Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演 @ 東京国立近代美術館

Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演
2015年10月6日(火)-12月13日(日)
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/
開館時間:10:00-17:00(金曜は20:00まで)
休館日:月(10/12、11/23は開館)、10/13、11/24

展覧会URL:http://www.momat.go.jp/am/exhibition/replay/

東京国立近代美術館では、1972年に京都市美術館で開催された「映像表現 ’72」展の「いま、ここ」における現代的意味を捉え直すべく再演する企画展『Re: play 1972/2015―「映像表現 ’72」展、再演』を開催する。企画は、三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員)。

本展で再演される「映像表現 ’72」展(正式名称:「第5回現代の造形< 映像表現 ’72> もの、場、時間、空間-Equivalent Cinema-」)とは、1972年10月に京都市美術館でわずか6日間だけ開催された展覧会で、映画館やホールでの上映ではなく、展覧会形式で複数の作家の映像作品を発表した国内初の試みであり、世界的に見ても先駆的な試みであった。(出品作家:石原薫、今井祝雄、植松奎二、植村義夫、柏原えつとむ、河口龍夫、庄司達、長澤英俊、野村仁、彦坂尚嘉、松本正司、宮川憲明、村岡三郎、山中信夫、山本圭吾、米津茂英)

懐古的な「再現」とは異なる「replay(再演)」となる本展では、会場図面や記録写真、カタログ、展評、出品作家の記憶などから会場面積や機材の種類、配置など、あらゆる要素をできる限り正確に割り出し、現在では極めて困難な8ミリフィルムの複製にも挑戦し、実際に8 ミリフィルムでの上映を行うなど、1972 年の展覧会をディテールにこだわって追求している。1972年と2015年、京都市美術館と東京国立近代美術館という時間と空間の重なりとズレを意識させる展示構成となる。

会期中には、「映像表現 ’72」展の関連イベントとして行なわれた実験映画の上映会の再演も試みるほか、アーティストトークを実施。また、本展を企画した三輪が、本展の会場構成を担当した建築家の西澤徹夫、本展技術協力の実験映画作家の石川亮をそれぞれ迎えて行なうギャラリートークを予定している。

また、東京国立近代美術館では『MOMATコレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。』と『コレクションを中心とした小企画 てぶくろ|ろくぶて』を開催中。


ともに、「映像表現 ’72」展(1972年、京都市美術館)会場風景 photo: 松本正司

関連イベント
「FILM NOW 3日間の映画会」再演
「映像表現 ʻ72」展の会期中に関連イベントとして行われた実験映画の上映会を再演。スタン・ヴァンダービーク、アルド・タンベリーニ、ヴィルヘルム&ビルギット・ハイン、松本俊夫、安藤紘平ほかの作品を上映。
会場:東京国立近代美術館 講堂(地下1階)
※無料、申込不要、要観覧券
※上映日時、プログラムの詳細は近日中に公式ウェブサイトで公開予定。

アーティストトーク
会場:東京国立近代美術館 企画展ギャラリー(1階)
※無料、申込不要、要観覧券
※開催日時ほかの詳細は近日中に公式ウェブサイトで公開予定。

ギャラリートーク
西澤徹夫(西澤徹夫建築事務所・本展会場構成担当)、三輪健仁(東京国立近代美術館主任研究員・本展企画者)
2015年10月31日(土)14:00-15:00
会場:東京国立近代美術館 企画展ギャラリー(1階)
※無料、申込不要、要観覧券

石川亮(実験映画作家・東京国立近代美術館フィルムセンター技能補佐員・本展技術協力)、三輪健仁(同上)
2015年11月15日(日)14:00-15:00
会場:東京国立近代美術館 企画展ギャラリー(1階)
※無料、申込不要、要観覧券

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