キュレータードラフト2017 『スポンテイニアス・ビューティー -作家のいない展覧会-』 @ 京都芸術センター


笹原晃平「Someday, that place in time.」2012年

キュレータードラフト2017
『スポンテイニアス・ビューティー -作家のいない展覧会-』
2017年2月18日(土)-2017年3月26日(日)
京都芸術センター(ギャラリー南・北)
http://www.kac.or.jp/
時間:10:00-20:00
※入場無料、会期中無休

キュレーション:笹原晃平

京都芸術センターでは、「キュレータードラフト2017」で今年度審査員の難波祐子(キュレーター)により選出された、笹原晃平の企画『スポンテイニアス・ビューティー 作家のいない展覧会』を開催する。

笹原晃平は1984年東京都出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。2007年よりインスタレーション作品の制作、プロジェクト作品の制作、展覧会のキュレーションなどの活動を行なう。2007年にはインスタレーション作品「Home and Away」で川俣正賞を受賞。2008年には「Soup and Recipe」でシティースケーパーズ・グラントを、2012年には「P.I.V.O」で野村財団芸術文化助成を受給。国内外でのプロジェクト多数。

『スポンテイニアス・ビューティー -作家のいない展覧会-』は、タイトルが示す通り、特定のアーティストによる作品展示を行なわない。代わりに、企画者である笹原晃平が「京都」という街を7つのセクションからキュレーションするという新しいタイプの展覧会となる。「スポンテイニアス/spontaneous」とは、「なりゆき・自発的」という意味であり、本企画では「なりゆきの美しさ」に着目してキュレーションを行なう。なりゆきの美しさとは、街の中で忘れられてしまったもの、捨てられてしまったもの、無くなってしまったもの、消えていってしまったものの中に眠っている美しさ。これらは、ある個人の内省や感情からわき起こるものではなく、地域やコミュニティといったより大きな集団から創出される類の美しさと言えるだろう。

本企画は、展覧会というある特殊な場において、スポンテイニアスな角度から、「京都」というある社会の一面を切り取りながら、同時にキュレーションや展覧会の方法論、そして作家性そのものに再考を促す機会となるだろう。

関連企画
TALK
笹原晃平×難波祐子
「作家のいない展覧会は本当に成立したのか?」

2017年2月19日(日)14:00–15:30
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
※入場無料・申込不要

PARTY
2017年2月19日(日)16:00–18:00
会場:京都芸術センター ミーティングルーム2
※入場無料・申込不要

Copyrighted Image