『開館60周年 シャルロット・ペリアンと日本』@ 神奈川県立近代美術館 鎌倉

『開館60周年 シャルロット・ペリアンと日本』
10月22日(土)–2012年1月9日(月・祝)
神奈川県立近代美術館 鎌倉
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/
開館日時:火–日(12月29日–2012年1月3日は休館、1月9日(月)は開館)
9:30-17:00(入館は16:30まで)

20世紀の建築とデザインに刺激をもたらしたフランス人デザイナー、シャルロット・ペリアンの日本との関係に注目した展覧会『シャルロット・ペリアンと日本』が神奈川県立近代美術館 鎌倉で開催されている。
1940年、シャルロット・ペリアンは、ル・コルビュジエのアトリエで同僚であった坂倉準三や柳宗理の推薦により、商工省の 「輸出工芸指導顧問」 として来日。海外向けの工芸品の改良・指導のために日本全国をまわり、素材の扱いやデザイン手法など、ヨーロッパのモダン・デザインを示す。日本滞在中には、柳宗悦や河井寬次郎らと交友し、「民藝」の理念に触れ、 また地方に残る伝統的な意匠や素材、技術を同時代の感覚と結びつける試みを行う。「竹製シェーズ ・ ロング」(1941)をはじめとする、彼女が提案した竹や木を素材とした合理的かつ現代的なデザインは、当時の日本のデザイン界に強く深い示唆を与え、戦後のデザインにおいても継承されている。その後も1953年に日本を再訪したペリアンは、戦前の自身の日本体験をデザインに活かした数々の名作を生み出し、高い評価を得ている。
5つの章で構成される本展では、家具、インテリアに関する図面、写真資料のほか、シャルロット・ペリアンが撮影した写真、交友のあった日本の人々とのあいだの書簡など約 500点が紹介される。
『シャルロット・ペリアンと日本』展は、2012年に広島市現代美術館、目黒区美術館に巡回する予定。

2012年1月21日(土)–3月11日(日)
広島市現代美術館
http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/

2012年4月14日(土)–6月10日(日)
目黒区美術館
http://www.mmat.jp/

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