菅木志雄『潜態の場化』@ 小山登美夫ギャラリー


Emerging of Space (2011) ©Kishio Suga Courtesy of Tomio Koyama Gallery
菅木志雄『潜態の場化』
3月10日(土)–4月14日(土)
小山登美夫ギャラリー
http://www.tomiokoyamagallery.com/
開廊日時:火–土 12:00-19:00

1960年代末から70年代にかけて日本で活動した「もの派」の代表的アーティストのひとりである菅木志雄の個展『潜態の場化』が小山登美夫ギャラリーにて開催される。
菅は、“もの”に備わる“見えざるもの”を“見る”ことにこだわり、直接的に素材に働きかける制作行為を伴いながら、“見えざるもの”をいかに素材のカタチに転換するかという丁寧な推敲を繰り返す。1960年代後半からいち早く、木材や石、ガラスなどの素材を空間に配置するインスタレーションに取り組み、”もの”と”場”、”もの”と”もの”の新たな関係を作り上げる。
ミニマル・アートやアルテ・ポーヴェラなどの美術動向と同時期に隆盛したもの派は、2005年に国立国際美術館で開催された『もの派—再考』をはじめ、現在まで数多くの展覧会にて取り上げられている。また、今年2月にも、ロサンゼルスのブラム&ボーギャラリーで『太陽のレクイエム:もの派の美術』がハーシュホーン美術館キュレーター吉竹美香の企画で開催されており、国際的な注目も続いている。
本展は、最新作のほか、1970年代に野外で制作してきた作品の写真と、レリーフ状の大作「景合周束」(1998)で構成される。展覧会初日には、アーティスト・トークも予定されている。

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