朝海陽子 生成する風景 @ 小山市立車屋美術館


The End and the Beginning (2016) © Yoko Asakai Courtesy: Mujin-to Production

朝海陽子 生成する風景
2016年9月17日(土)-11月23日(水)
小山市立車屋美術館
https://www.city.oyama.tochigi.jp/kyoikuiinkai/kurumayabizyutukan/
開館時間:9:00-17:00 入館は閉館の30分前まで(※小川家住宅の展示は16:00まで)
休館日:月(ただし、9/19、10/10は開館)、9/23、10/11、10/28、11/4

展覧会担当:中尾英恵(小山市立車屋美術館学芸員)

小山市立車屋美術館では、自室で映画を観る人々を撮影した〈sight〉や実験に取り組む人々を撮影した〈conversations〉を発表してきた朝海陽子の国内初の美術館での個展『生成する風景』を開催する。

朝海陽子は1974年東京都生まれ。98年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインを卒業。現在は東京を拠点に活動している。2008年に上述した〈sight〉で2008年にさがみはら写真新人奨励賞を受賞。同年、東京都写真美術館の『日本の新進作家VOL.7:オン・ユア・ボディ』など複数の展覧会で作品を発表。2011年には写真集『sight』(赤々舎)を出版する。以来、『六本木クロッシング2013:アウト・オブ・ダウト−来るべき風景のために』(森美術館)、第6回恵比寿映像祭(東京都写真美術館、2014)、『We can make another future: Japanese Art After 1989』(クイーンズ・アート・ギャラリー|ギャラリー・オブ・モダンアート)などで作品を発表している。

上述した〈sight〉や〈conversations〉といった没入する人々を撮影した写真作品を発表してきた朝海だが、〈conversations〉の取材でさまざまな研究室を訪れ、自然界の規則性と協調関係にある生物の時間に興味をもったことをきっかけに、「風」「潮」「川」という人々を取り巻く自然現象が内包する時間的な性質を考察する一連の「風景」シリーズの制作をはじめる。本展では、2011年の国際芸術センター青森滞在時からはじまった「風景」を撮影した一連のシリーズを包括的に展示する。

本展カタログは10月上旬に発行予定。近藤由紀(青森大学公立大学国際芸術センター学芸員)と中尾英恵(当館学芸員)の論考を収録。


line of sight (2014) from the series of wayfinding © Yoko Asakai Courtesy: Mujin-to Production

関連企画
オープニングレセモニー&アーティストトーク
出演:朝海陽子
2016年9月17日(土)14:00-
会場:小山市立車屋美術館 企画展示室
※予約不要、要観覧券

ギャラリートーク
2016年11月23日(水・祝)14:00-
会場:小山市立車屋美術館 企画展示室
※予約不要、要観覧券

ワークショップ「風景の中のできごと」
講師:朝海陽子
2016年10月29日(土)13:00-
会場:小山市立博物館視聴覚室(栃木県小山市乙女1-31-7)
定員:10名(要申込)
参加費:500円
※申込は電話(0285-41-0968)、またはメール(d-kurumaya@city.oyama.tochigi.jp)にて。
※写真を編集するワークショップ


Prologue (2011) from the series of Passage © Yoko Asakai Courtesy: Mujin-to Production

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