ヴェネツィア・ビエンナーレ、生涯功績への金獅子賞の受賞者決定


Sturtevant Warhol Flowers (1964) Photo: ART iT

2011年5月2日、ヴェネツィア・ビエンナーレの評議会は、来たる6月4日から始まる第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展『ILLUMInations』における「生涯功績への金獅子賞」をフランツ・ヴェストとスターテヴァントに授賞することを発表した。今回のアーティスティックディレクター、ビーチェ・クリーガーの提案をもとに決定された。

スターテヴァントはオハイオ州レイクウッド生まれ、現在はパリ在住。作品のオリジナリティや作家性について問いかける作品を制作。マルセル・デュシャンやフランク・ステラ、アンディ・ウォーホル、さらにはフェリックス・ゴンザレス=トレスのレプリカを制作した。2010年にはパリ市立近代美術館で個展を行なった。


Franz West Untitled(2009) Photo:ART iT

フランツ・ヴェストは1947年ウィーン生まれ、現在もウィーン在住。彫刻、コラージュ、インスターレション作品を制作している。初期の作品は自らのオブジェを人物が身体の近くで持つことで作品が完成するという考えに基づいて制作されていた。有機的とも言える独特の形状の彫刻作品を通じて、身体や人工補綴物、文学や哲学を巡る問題提起を行なっている。日本では第1回横浜トリエンナーレ(2000)、あいちトリエンナーレ2010に参加。

同賞は6月4日正午から始まる『ILLUMInations』展の開会式で両者に正式に授賞される。

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