※本連載での進行中シリーズ〈再説・「爆心地」の芸術〉は今回お休みとなります。 舞台公演「グランギニョル未来」より 写真提供:「グランギニョル未来 2014」実行委員会 ©Takashi Homma(以降すべて) 今回の文章は評ではない。私自身が筆を執った初めての戯曲「グランギニョView More >
アーカイブ: 椹木 野衣
43:再説・「爆心地」の芸術(19)<やさしい美術>と鳥栖喬(中編)
連載目次 「ハンセン病療養所大島。鳥栖喬の写真。フィルム00番。」(高橋伸行のTwitterより(以降すべて)。2014年8月2日の投稿) 鳥栖喬(とすたかし)という写真家(と言ってよいのか)が<存在する>そのありようは、とても奇妙で前例がない。その例のなさは、この人物が残した作View More >
42:再説・「爆心地」の芸術(18)<やさしい美術>と鳥栖喬(前編)
連載目次 やさしい美術プロジェクト「カフェ・シヨル」 撮影:高橋公人 画像提供(以降すべて):瀬戸内国際芸術祭実行委員会 「徹底的に批判・疑問を投げかけてほしい」という、本人からのたっての希望を受け、先日、代官山のクラブヒルサイドで北川フラムと対談した(*1)。みずからこう求めるView More >
41:再説・「爆心地」の芸術(17)竹内公太と福島(後編) — 絵画とツイッターの相関・往復
連載目次 竹内公太「エゴ・サーチ」連作 いずれも2013年、h.162.0 x w.130.3 cm、キャンバスに油彩 個展『影を食う光』展示風景 2013年、森美術館(いわき市) 写真提供:三凾座 ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が、かくも日常的なツールとして浸View More >
40:デモの皮を被った愛の行進 — エリイ(Chim↑Pom)の「LOVE IS OVER」
※本連載での進行中シリーズ〈再説・「爆心地」の芸術〉は今回お休みとなります。 連載目次 『LOVE IS OVER案内状』2014年 ハガキ、切手、馬の血液、捺印 デザイン:吉岡秀典 撮影:森田兼次 チンポムの紅一点エリイが結婚披露宴を催すという知らせが年賀状で届き、新春の余韻さView More >
39:再説・「爆心地」の芸術(16)竹内公太と福島(前編) — 三凾座の解体とその再生(リバース)
連載目次 竹内公太「三凾座の解体」2013年、銀幕に2台の映像プロジェクション、カメラ、椅子 昨年の暮れ12月23日まで森美術館で開催されていた竹内公太展「影を食う光」に足を運んだ。とはいえ東京、六本木にそびえる高層ビル最上階の森美術館ではない。福島県いわき市、といっても最寄りのView More >
38:再説・「爆心地」の芸術(15)除染される大地と芸術(後編)
赤城修司「20130106福島市音楽堂」、2013年 赤城修司はもと、画家であった。いや、現在も画家ではあるのだが、絵はもう描いていない。その代わり膨大な量の写真を撮る。けれども、これらの写真が、かつて描いた絵の「代わり」をしているのかどうかは、本当のところわからない。赤城が絵をView More >
37:再説・「爆心地」の芸術(14)除染される大地と芸術(前編)
赤城修司「20120220福島県立図書館2」、2012年、H31.5×W42cm、ライトジェットプリント Courtesy of ARATANIURANO & YAMAMOTO GENDAI 前にこの連載で、惜しまれる逝去となったインディペンデント・キュレーター、東谷隆View More >
36:再説・「爆心地」の芸術(13) 核と新潟・補遺<3>
前回はこちら 吉原写真館四代目・秀長の五人の子供たち 1936年(昭和11年) 「SPAIRAL LIFE—吉原家の140年」展(2011年)より。写真提供:吉原悠博 同展では吉原写真館の六代目・悠博氏が、2004年に吉原家の土蔵で発見した乾板から50点を厳選、 池添数美氏によっView More >
35:再説・「爆心地」の芸術(12) 核と新潟・補遺<2>
前回はこちら かつての新潟県・蒲原地域。「樋曽山隧道の陥没で一面が湖と化した様子 白山より田子島方面を望む」(写真集『蒲原 昭和の記録』より 撮影:斉藤文夫) 以前、この連載で「核と新潟(後編)」を書いたとき、「水と土の芸術祭2012」の会場となった旧・巻町(現・新潟市西蒲区、以View More >