リポート「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」展(1)[原美術館]

「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」
2014年1月11日(土) - 3月30日(日)
原美術館 (東京都品川区)

1月11日(土)より、ベルギーを代表する美術作家、ミヒャエル ボレマンスの個展が始まりました。伝統的な西洋の絵画の技法を用いつつもきわめて現代的で、見る人をとりこにする謎めいた魅力をもつボレマンスの作品。現在世界中から熱い視線が注がれています。


お正月明けから進めていた展示が完成し、1月10日(金)、プレスの方々を対象とした内覧会と記者会見が行われました。ボレマンスの言葉をいくつか引用します。

「5年前の来日時に原美術館を訪れました。元個人宅だという空間に魅了され、ここでぜひ展覧会を開催したいと思いました。」

「かつて絵画は、実在するものを写しとる役割を担っていました。しかし、現在は写真や映像など、それにもっと適したメディアがあります。そのため絵画は現実を記録する役割から開放され、イマジネーションの世界をより自由に表現できるメディアとして、ますます面白くなっていると思います。現在、世界にはイメージがあふれかえっていますが、絵画というものはそう簡単に再現することはできません。スローなところが絵画のよさだと考えます。」

「私は自分の作品に、(親しみやすさと居心地の悪さという)“相反する要素”を同居させたいのです。」


「ある日スーツを着て制作したらうまく描けたので、それ以来、描くときはスーツを着るようにしている。よい緊張感が保てる気がするんだ。」というミヒャエル ボレマンス。日本滞在中もスーツがよくお似合いでした。


会見に続き、原美術館メンバーや関係者の皆様をお迎えしオープニングレセプションが開かれ、多くの皆様にご来場いただきました。写真は左より、ミヒャエル ボレマンス、原美術館館長原俊夫、駐日ベルギー王国大使 リュック リーバウト閣下です。大使館よりご提供頂いたベルギービールで乾杯しました。


この日のためにライトアップされた中庭の模様です。


「Automat (3)」 2008 年、 24.4 x 18 cm、板に油彩 ⒸMichaël Borremans
Courtesy Zeno X Gallery Antwerp and Gallery Koyanagi Tokyo 国立国際美術館蔵

「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」展は3月30日(日)まで開催中。
毎週水曜夜にはドキュメンタリー映画「A Knife in the Eye」も上映、詳しくはこちらをご覧ください。

撮影:木奥惠三 (リポートは次回に続きます!)

————————————————————-
「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」
2014年1月11日[土]-3月30日[日]

原美術館とハラ ミュージアム アークはTwitterで情報発信中。
http://twitter.com/haramuseum (@haramuseum)
http://twitter.com/HaraMuseumARC (@HaraMuseumARC)

原美術館とハラ ミュージアム アークは割引券一覧iPhoneアプリ「ミューぽん」に参加。
http://www.tokyoartbeat.com/apps/mupon

原美術館ウェブサイト
http://www.haramuseum.or.jp
http://mobile.haramuseum.or.jp

原美術館へのアクセス情報はこちら

Copyrighted Image