四宮佑次《The Document: Frank Stella and YAWATA WORKS, Kitakyushu 1993 27》1993/2013年 北九州市立美術館蔵
鉄と美術 鉄都が紡いだ美の軌跡
2026年1月4日(日)-3月15日(日)
北九州市立美術館
https://kmma.jp/
開館時間:9:30–17:30(入館は17:00まで)
休館日:月(ただし、月曜が祝日または振替休日の場合は開館し、翌火曜休館)
展覧会URL:https://kmma.jp/exhibition/ironandart/
北九州市立美術館では、「鉄と美術 鉄都が紡いだ美の軌跡」を開催する。
幕末の黒船来航を機に海防強化の緊急性を認識した日本は、大砲などを鋳造するため反射炉や高炉の建設に力を入れた。明治期には「富岡製糸場」など軽工業の発展とともに、船や鉄道といった輸送インフラの整備が進み、素材としての鉄の需要が高まっていく。当時、必要な鋼材の多くを輸入に頼っていたことは国の財政を圧迫していた。そこで政府は1895年、国家事業として官営製鐵所の建設を決定し、1901年に「官営八幡製鐵所」として操業を開始した。以後、北九州地域には製鉄業を中心に産業が集積し、重工業地帯として発展を続け、鉄都として広く知られるようになった。
本展は、「鉄」を巡る北九州の歴史とその記憶を、美術作品や美術活動を手がかりに辿ることで、日本の近代を担ったひとつの都市が育んだ文化の実態とその意義を、あらためて捉え直そうとする。児島善三郎《ぼたん》や、坂本繁二郎《家政婦》など日本製鉄株式会社九州製鉄所所蔵の23点を展示するほか、鉄を素材とした作品を制作し、1987年と1993年の国際鉄鋼彫刻シンポジウムにも参加した母里聖徳(1956年福岡県生まれ)と、2024年に第2回福岡アートアワード優秀賞を受賞し、自身が育った均質的なニュータウンの様相に対する違和感や、それがもたらす身体への影響を起点に制作活動に取り組む山本聖子(1981年京都府生まれ)の新作を公開する。
関連イベント
記念講演会
2026年1月10日(土)14:00–16:00(開場 13:30)
講師:後小路雅弘(北九州市立美術館館長)
会場:北九州市立美術館 エントランスホール
※無料、事前申込不要
アーティストトーク
2026年1月10日(土)11:00–山本聖子、1月24日(土)11:00–母里聖徳
会場:北九州市立美術館 展覧会場内
※事前申込不要、要展覧会チケット
学芸員によるギャラリートーク
2026年1月4日(日)、2月11日(水・祝)11:00–(1時間程度)
会場:展覧会場内
※事前申込不要、要展覧会チケット
北九州市鉄鋼彫刻ツアー
2026年1月25日(日)9:45(集合)–16:00(予定)
集合場所:北九州市立美術館 本館1階エントランス
ナビゲーター:母里聖徳
参加費:3,000円(千草ホテルでの昼食代、保険料)
定員:20名(応募者多数の場合は抽選)
申込フォーム:https://ttzk.graffer.jp/city-kitakyushu/smart-apply/apply-procedure-alias/20260125-tyoukoku-event/door
※要事前申込、降雪時中止、12/26締切
《鉄の墳墓》特別公開
2026年1月24日(土)、2月14日(土)、3月1日(日)各日14:00–15:00
集合場所:北九州市立美術館 本館1階エントランス
定員:各日10名
申込フォーム:https://ttzk.graffer.jp/city-kitakyushu/smart-apply/apply-procedure-alias/20260125-tyoukoku-event/door
※要事前申込、要展覧会チケット、12/26締切
