ライアン・ガンダー《Closed systems》2024年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Ryan Gander Studio
ライアン・ガンダー：ユー・コンプリート・ミー
2025年5月31日（土）－11月30日（日）
ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー、展示室4、ロビー ほか
https://www.polamuseum.or.jp/
開館時間：9:00–17:00（入館は閉館30分前まで）
会期中無休
企画：鈴木幸太（ポーラ美術館主任学芸員）
展覧会URL：https://www.polamuseum.or.jp/sp/ryan-gander/
ポーラ美術館では、近現代美術史の文脈を再検討した作品やユーモラスな発想で日常を捉え直す作品など、コンセプチュアル・アートの可能性を拡張してきたイギリス出身のアーティスト、ライアン・ガンダーの個展「ライアン・ガンダー：ユー・コンプリート・ミー」を開催する。
ライアン・ガンダー（1976年チェスター生まれ）は、絵画や彫刻、映像、テキスト、VRインスタレーションから、建築、出版物や書体、儀式、パフォーマンスに至るまで、幅広く多元的な作品と実践を通して、芸術の枠組みやその意味を問い直しながら国際的な評価を確立してきた。また、自身の制作に加えて、展覧会のキュレーション、大学や美術機関での指導のほか、子どもたちを支援する活動にも熱心に取り組んでおり、数多くの書籍の執筆や編集、テレビ番組の制作や出演を通じて芸術や文化の普及にも携わる。
第10回リバプール・ビエンナーレ（2018）や第21回シドニー・ビエンナーレ（2018）、ドクメンタ13（2012）、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ（2011）など、数々の国際展に参加。近年の主な個展に、「Grunts, hoots, whimpers, barks and screams」（ヘルガ・デ・アルヴェアール現代美術館、カセレス、スペイン、2024）、「The Gift」（ノリッジ美術大学イースト・ギャラリー、イギリス、2022）、「The Rates of Change」（スペースK、ソウル、2021）、「The 500 Million Year Collaboration」（クンストハレ・ベルン、スイス、2019）、「Make every show like it’s your last」（モントリオール現代美術館、アスペン美術館など5カ国7カ所を巡回、2013-2016）など。日本国内の個展に、「アイムジャストレスティングマイアイズ（ちょっと目を休ませてるだけなんだ）」（福岡醤油ギャラリー、岡山、2023）、「われらの時代のサイン」（東京オペラシティアートギャラリー、2022）、「この翼は飛ぶためのものではない」（国立国際美術館、大阪、2017）、「ライアン・ガンダー展－太宰府天満宮コレクションより」（大宰府天満宮、福岡、2017）などがある。2017年に現代美術への貢献により大英帝国勲章を受勲。2022年には、英国美術界の権威であるロイヤル・アカデミーの正会員（彫刻部門）に選出されている。
ライアン・ガンダー《You Complete Me, or I see things you can’t see (A Frogs Tale)》2025年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Ryan Gander Studio
ライアン・ガンダー《You are repetitive and productive but you dream of being free》2025年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Ryan Gander Studio
本展では、各地で撮影した写真の整理のためにガンダーの父親が記した手書き文字を抜き出して描いた絵画作品をはじめ、家族とともに生み出された作品の数々を展示。また、ポーラ美術館での展覧会のために生み出された動物をモチーフとした新作や、日本初公開作品を含む全18点を公開する。
ライアン・ガンダー《Idea Machine》2024年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Ryan Gander Studio
ライアン・ガンダー《Centred on the periphery》2023年 Courtesy the artist and TARO NASU, Tokyo. Photo: Misako Misako