“みかた”の多い美術館展 さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる！
2023年10月7日（土）－11月19日（日）
滋賀県立美術館 展示室3
https://www.shigamuseum.jp/
開館時間：9:30–17:00 入場は閉館30分前まで
休館日：月（ただし祝日の場合には開館し、翌日火曜日休館）
企画担当：山田創（滋賀県立美術館学芸員）
出品作家：今井祝雄、鵜飼結一朗、岡本高幸、ワシリー・カンディンスキー、神山清子、澤田真一、田代雄一、田中敦子、塔本シスコ、藤岡祐機、前川紘士、松井利夫、百瀬⽂、山口晃、若林孝典、渡辺泰幸ほか
展覧会URL：https://www.shigamuseum.jp/exhibitions/5700/
滋賀県立美術館では、「見る」以外の方法で美術館を楽しむための、さまざまな「みかた」を考察、体験する展覧会「“みかた”の多い美術館展 さわる知る 読む聞くあそぶ はなしあう 「うーん」と悩む 自分でつくる！」を開催する。
本展は、滋賀県立美術館が滋賀県内に在住の親子や、障害者福祉施設など*、さまざまな理由で美術館に来ることがあまりなかった方々の協力の下、ともに「どのような“みかた”があれば、美術館を楽しく過ごせますか？」に対するアイディアを出し合いながら展覧会を構築し、作品をみることや美術館で過ごすことの可能性の拡張を試みる。
*協力者（施設）：遠藤さん親子、救護施設ひのたに園利用者、しが盲ろう者友の会会員、 重症心身障害者通所施設えがお利用者、サンタナ学園生、特定⾮営利法人 BRAH=art. 利用者
「“みかた”の多い美術館展」制作風景 車イスを使う人にとって最適な絵の展示の高さについて検討中
いろいろな“みかた”のひとつとして提案される「さわったり、聞いたりして、みる」では、2021年に国立民族学博物館で開かれた「ユニバーサル・ミュージアム展」の出品作を中心に構成。一部の作品は、手でさわったり、音を楽しんだり、ときには作品に乗っかって、全身で鑑賞することができる。
また「おはなしして、みる」では、今井祝雄、鵜飼結一朗、ジョセフ・コーネル、山口晃の作品の隣に、対話のきっかけとなるような「おはなしのたね」を提示。「いっそ自分でつくって、みる」では、杉田静山、塔本シスコ、星野暁、藤岡祐機の作品がガラスケースに展示された空間で、鑑賞者もまた自分の手をうごかして、絵をかいたり、切ったり、貼り付けたり、思いのままにつくることができるスペースを設けている。そのほか、車椅子利用者の目線の高さに合わせた作品展示や、視覚と聴覚に同時に障害がある「盲ろう者」と協働したエリア、作品について思い思いのコメントを添えることができる仕組みなども用意している。
今井祝雄《ヴォワイヤン》1994-2010年 滋賀県立美術館蔵 ©Imai Norio
岡本高幸《とろける身体－古墳をひっくり返す》2021年 撮影：岡本高幸
山口晃《厩圖2004》2004年 滋賀県立美術館蔵 ©YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery
関連イベント
ワークショップと講演会「さわるを楽しむ＆学ぶ」
2023年10月8日（日）
会場：滋賀県立美術館 木のホール
1. ワークショップ「手ざわりで味わう絵本と文化財」
解説：吉田沙矢香（滋賀県立図書館）
鈴木康二（公益財団法人滋賀県文化財保護協会）
時間：14:30-15:30
定員：20名（要事前申込／先着）※申込締切は10/6
2. 講演会「この子らから世に光を―『ユニバーサル・ミュージアム』という思想」
講師：広瀬浩二郎（国立民族学博物館 人類基礎理論研究部教授）
時間：15:30-16:30
定員：40名（要事前申込／先着）※申込締切は10/6
※詳細はこちらを参照
たいけんびじゅつかん
2023年10月22日（日）13:00-15:30
会場：滋賀県立美術館ワークショップルーム・展示室３
定員：15名（要事前申込／抽選）※申込締切は10/10
対象：小・中学生とその保護者
参加費：300円（※企画展の鑑賞に際し、保護者は別途観覧料800円）
※詳細および申込方法はこちらを参照
（ほぼ）毎週末ギャラリートーク
2023年10月15日（日）、10月28日（土）、11月12日（日）、11月18日（土）
各日14:00-15:00（受付開始：13:30）
解説者：山田創（滋賀県立美術館学芸員）ほか
会場：滋賀県立美術館 展示室3
定員：各回20名（当日先着、事前申込不要）
無料（要企画展チケット）