OPEN SITE 7 @ トーキョーアーツアンドスペース本郷

 

OPEN SITE 7
Part 1|2022年10月22日(土)– 11月27日(日)
Part 2|2022年12月10日(土)– 2023年1月22日(日)
トーキョーアーツアンドスペース本郷
https://tokyoartsandspace.jp
開館時間:11:00-19:00(パフォーマンス|dotプログラムは企画により異なる)
休館日:月(ただし、1/9は開館)、11/28-12/9、12/29–1/3、1/10

 

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、あらゆる表現活動が集まるプラットフォームの構築を目指す公募プログラム「OPEN SITE」で選ばれた企画に、TOKASの推奨プログラムと普及プログラムを加えた計11企画を実施する『OPEN SITE 7』を開催する。なお、パフォーマンス公演および一部のイベントは予約制で、9月15日より受付が始まっている。(詳細は公式ウェブサイトを参照)。

時代性や社会性を反映しながら新しい表現を目指し、創造の場をつくりあげていくことに意欲的な企画、高い構成力や独自性の認められる企画を広く募集する本企画。7回目となる2022年度は、135企画の応募の中から展示部門5企画、パフォーマンス部門2企画、dot部門2企画が選考を通過した。審査員を務めたのは、小林晴夫(blanClassディレクター)、畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]主任学芸員)、平倉圭(横浜国立大学准教授|芸術学)、近藤由紀(トーキョーアーツアンドスペースプログラムディレクター)の4名(審査員による講評は公式ウェブサイト内に掲載)。

 


菅実花《Hyper Fake 0001》2020年


米澤柊《名無しの肢体 no name》2022年

 

前半の会期(Part 1|10/22〜11/27)を通じて開かれているのは、主に19世紀の文化をリファレンスに人形・写真・光学装置を用いて「人間と非人間の境界」を問う作品を発表してきた菅実花の個展『鏡の国』と、現在のデジタルアニメーションにおけるキャラクターの身体性、またそのアニメーションが生きる空間の空気性に関心を持って制作する米澤柊の個展『名無しの肢体』のふたつの展覧会。そのほか、10月22日から11月10日までの期間に、伊阪柊、竹内均、玄宇民がエッセイフィルムの研究プロジェクトとして発足したExcitation of Naratives (EoN)による展示『話法の生成 ーEssay Filmの立地ー』を開催。11月18日、19日、20日は、美術家の前田春日美とダンサーの豊島彩花によるパフォーマンス『やわらかい杖を置く 平たい目で登る』、11月23日から11月27日までの期間は、サトウアヤコの『日常記憶地図『“家族”の風景を“共有”する』』を開催。

 


ルイーズ・ラウス&アグスティン・スピネット《300km》2022年


小林椋《州ん》2020年 Photo: ToLoLo studio

 

後半の会期(Part 2|12/10〜1/22)は、ともに日本に長期在住し、それぞれ芸術と音楽を研究するルイーズ・ラウスアグスティン・スピネットが、海外から日本に移住してきた外国人女性たちと協働し、彼ら自身の未来について考察した『Sounds from Liminal Towns』、ある事柄や歴史的な出来事に対して、物理的な装置やオブジェを介入させることで生まれる飛躍、不和や違和感を観察しながら、別様な姿を思弁するための作品を制作してきた小林椋の個展『亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと』のふたつの展覧会を開催する。そのほか、12月10日から12月18日までの期間は、5・7・5と7・7を複数⼈で連ねていく共同詩「連句」にまつわるワークショップやトークイベントを多数開催している⾼松霞の企画『連句の⾚い⽷』を開催。12月22日から1月7日までは、東京とパリを拠点に新聞の発行を通じて活動するコレクティブアド モーニングスの『Place of Living Information』(12/29-1/3は休館)、1月13日、14日、15日は、独自のインプロヴィゼーションをもとにパフォーミング・アーツ、美術、演劇など領域横断的に活動するたくみちゃんによるパフォーマンス『―(dash)#2 Rosetta Stone』、1月21日、22日は志村信裕による映像作品の断片や静物画の歴史から、「モノと人の関係」という目には見えないものの表象について探究する2日間のワークショップ『モノと語り』を開催する。

 

関連イベント
OPEN SITE 7 [Part 1] オープニング・トーク
ゲスト:小林晴夫(blanClassディレクター)、平倉圭(横浜国立大学准教授|芸術学)
出演:菅実花、米澤柊、Excitation of Narratives(伊阪柊+竹内均+玄宇民)
2022年10月22日(土)16:00-17:30
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
無料、参加方法は公式ウェブサイトの予約フォームを参照
https://www.tokyoartsandspace.jp/form/index.php?no=49

OPEN SITE 7 [Part 2] オープニング・トーク ※日英逐次通訳
ゲスト:畠中実(NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 主任学芸員)、近藤由紀(トーキョーアーツアンドスペース プログラムディレクター)
出演:アグスティン・スピネット、ルイーズ・ラウス、小林椋、高松霞
2022年12月10日(土)16:00-17:30
会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷
無料、参加方法は公式ウェブサイトの予約フォームを参照
https://www.tokyoartsandspace.jp/form/index.php?no=50

※各企画の関連イベントは公式ウェブサイトを参照。

 


前田春日美+豊島彩花『やわらかい杖を置く』2022年 Photo: コムラマイ


たくみちゃん『―(dash)』2021年、Contrail、Photo: コムラマイ

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