山下麻衣＋小林直人《infinity~mirageのためのドローイング》2021年
山下麻衣＋小林直人『蜃気楼か。』
2021年9月25日（土）– 12月19日（日）
黒部市美術館
https://www.city.kurobe.toyama.jp/category/page.aspx?servno=79
開館時間：9:30–16:30 入館は閉館30分前まで
休館日：月、11/4、11/24
特設ウェブサイト：http://mirage.yamashita-kobayashi.com/
黒部市美術館では、一見無意味とも思える作業の遂行や、制御しきることのできない自然や動物への関与を映像で記録するなど、ビデオインスタレーションを中心に複数のメディアを横断した制作で知られるアーティストユニット、山下麻衣＋小林直人の個展『蜃気楼か。』を開催する。
2001年から公式にアーティストユニットとしての活動をはじめた山下麻衣（1976年千葉県生まれ）と小林直人（1974年千葉県生まれ）は、一般的価値の代替案を探るような豊かなアイデアを、非経済的で非効率的、また労働のような行為を伴うユニークな手法等で実現し、世界との関係や社会の構造を再考している。山下と小林はともに東京藝術大学大学院を修了し、2004年に渡独。ベルリンを拠点にしながら、キュンストラーハウス・ベタニエン（ドイツ、2010年）、ISCP（アメリカ、2011年）、ミュージアムクォーター（オーストリア、2014年）などのレジデンスプログラムに参加し、現在は千葉県を拠点に活動している。主な個展に『Adventure, Courage, Love and Friendship』（クンストフェライン・ゲッティンゲン、ドイツ、2011）、『ノートとノートの中』（小山市立車屋美術館、2015）。主なグループ展に、あいちトリエンナーレ2010、ヨコハマトリエンナーレ2011、瀬戸内国際芸術祭2019などの国際展や、『THINGS THAT ONLY AN ARTIST CAN DO』（ヴィーゴ現代美術館、スペイン、2010）、『Invisibleness is Visibleness』（台北現代美術館、2011）、『カフェ・イン・水戸R』（水戸芸術館現代美術ギャラリー、2015）、『Hors Pistes:El estadio del arte』（ポンピドゥーセンター・マラガ、スペイン、2018）、『Under the Stars』（ニューサウスウェールズ州立美術館、シドニー、2020）などがある。
山下麻衣＋小林直人《infinity》2006年
山下麻衣＋小林直人《Release of mineral water》2004年
本展では、黒部の生地海岸の蜃気楼で「∞」の文字を浮かびあげようと試みる屋外プロジェクト作品《infinity∼mirage》（2021）や、山間の限界集落で撮影したパフォーマンスを記録した映像作品《人（ ）自然》（2021）など、黒部近隣の自然をモチーフに制作した新作をはじめ、山下麻衣＋小林直人の人と自然についてのさまざまな考察を反映した作品を出品する。会期中には、出品作品に関係した地域のジオツアーや専門家によるトークイベントを開催するほか、特設ウェブサイトにより《infinity∼mirage》のライブ映像を配信する。
山下麻衣＋小林直人《人（ ）自然》2021年
関連イベント
［VOL.1 星編］宇宙の中のインフィニティ
ガイド：中瀬公子（黒部市吉田科学館 学芸員）、佐藤真樹（魚津埋没林博物館 学芸員）、尺戸智佳子（黒部市美術館 学芸員）
2021年10月30日（土）15:00–16:00頃
会場：黒部市吉田科学館プラネタリウム
定員：70名（当日販売・先着順）※申込不要
入場料：大人300円、高校大学生150円、中学生以下無料
［VOL.2 山編］アート＆サイエンスツアー
ガイド：川端典子（まいぶんKAN 学芸員）、尺戸智佳子（黒部市美術館 学芸員）、ほか
2021年11月7日（日）10:30–17:00頃
会場：朝日町立埋蔵文化財保存活用施設まいぶんKAN、黒部市美術館
定員：10名 ※要申込（申込締切：11月4日（木））、申込方法は特設ウェブサイトを参照。
持ち物：昼食
参加料：850円（施設入場料、保険料）
［VOL.3 海編］見て！感じて！作品鑑賞ツアー
ガイド：尺戸智佳子（黒部市美術館 学芸員）、佐藤真樹（魚津埋没林博物館 学芸員）、ほか
2021年11月26日（金）12:15–17:00頃
会場：黒部市美術館
定員：15名 ※要申込（申込締切：10月1日（金））、申込方法は特設ウェブサイトを参照。
参加料：1,820円（施設入場料）