雨宮庸介「スワンソングAのために<人生最終作のための習作>」国立新美術館での制作風景(2018)
雨宮庸介『あ、あな、あなた』
2018年9月16日(日)-11月11日(日)
Arts Isozaki(茨城県水戸市三の丸1-4-17)
http://artsisozaki.main.jp/
開場時間:15:00-18:00
休場日:月、火、水、木(祝日は開館)
※オープニング・レセプション:9月15日(土)17:00-19:00
茨城県水戸市に雑居ビルを改装した新たな現代美術のスペース、Arts Isozakiが開設し、2018年9月16日からのグランドオープニングとして、水戸出身で現在はベルリンを拠点に活動する雨宮庸介の個展『あ、あな、あなた』を開催する。
雨宮庸介(1975年茨城県生まれ)は、細かいディティールまで描いた実物大の林檎を模した彫刻をはじめ、映像インスタレーションやパフォーマンスなど、さまざまな手法を駆使して、観客に物事の境界線の再考を迫る作品を制作している。99年に多摩美術大学美術学部を卒業した雨宮は、2001年に群馬青年ビエンナーレにて奨励賞を受賞、2008年にトーキョーワンダーサイト渋谷で個展を開催する。2010年に参加した『六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?』では、映像インスタレーションとともに雨宮自身が展示会場に常駐する作品「わたしたち2010年3月19日〜2010年7月4日」を発表した。また、2011年には美術関係者に呼びかけ、トーキョーワンダーサイト渋谷で1日だけの展覧会『併走論』を開いている。2013年にアムステルダムのサンドベルグインスティテュートを修了し、同年、同地のGalerie Fons Weltersで個展『On Alongsideness』を開催。2014年に国東半島芸術祭「希望の原理」に参加、3314年までのプロジェクト「1300年持ち歩かれた、なんでもない石」を開始する。2015年に文化庁新進芸術家海外研修員として、オランダに渡り、現在はベルリンを拠点に活動を続ける。2018年は国立新美術館の『20th DOMANI・明日展』に参加し会期中毎日、会場で公開制作、「公開練習」を実施。また、同時期に日本国内では10年ぶりとなる個展『Ring Me Twice』をSNOW Contemporaryで開催した。
本展では、こけら落としとなるArts Isozakiの展示空間に呼応した新作を制作、発表するとともに、これまでの活動をさらに発展させた作品を発表する予定。