手の中の影――上原沙也加「緑の部屋:平和の島」

沖縄を拠点に制作を続ける写真家・上原沙也加が、2023年夏から継続して台湾各地を撮影することで生まれた2つのシリーズ〈緑の部屋〉と〈緑の日々〉。両シリーズを同時に発表したギャラリーアトスでの個展「緑の部屋:平和の島」を鑑賞した経験と写真の政治性を、上原と同じく沖縄に拠点を置く翻訳者、演劇研究者の林立騎が考察する。

波間の物語――許家維+張碩尹+鄭先喻「浪のしたにも都のさぶらふぞ」

台湾を拠点に活動する許家維+張碩尹+鄭先喻が一時的なコレクティブを形成し、YCAMとともに新作に挑み、展覧会「浪のしたにも都のさぶらふぞ」を実現した。「砂糖を通して見る台湾と日本の近代化の記憶」をテーマとする2作品で構成された本展が提起する批評的な視点を、翻訳者、演劇研究者の林立騎が考察する。

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