今回は10日の中秋の明月に併せて、テーマを「お月見」に設定し、初めての夜開催です。
両日とも先ず、行燈や灯籠を作るワークショップを開催しました。メンバーを始めとする参加者は色画用紙に針や画鋲などを刺し、その小さな穴で自由に作りたい模様を作っていきます。
みな一様に作業に没頭しながらも、今後の旧金子邸の展開や先週の報告などミーティングも兼ねながら語り合いました。そして、模様を作る作業が完成したら、その画用紙を筒状にし、その中に小さな蝋燭やLEDなどを入れたら完成です。その頃にはすっかり外は暗くなっており、室内の照明を消灯し行燈の中の蝋燭に点灯すると、室内は幻想的な雰囲気に包まれました。
また、その光り輝く行燈に、参加者がつけた独自の幾何学模様や、星座、自身の顔、文字、イラストなど個性溢れる模様が浮かび上がると、みな口々に感嘆の声をあげました。メンバーや参加者は、音楽家の谷康弘さんによってフィールドレコーディングされた鈴虫を始めとする初秋の虫たちの鳴き声に耳を傾けながら、屋外に出て月見をしたり、行燈の灯りを囲んで語り合ったりとそれぞれが静かな時間を過ごしました。
2日目の最終日には、恒例の餅まき(菓子まき)も行われましたが、今回は夜に室内で開催することから、いつもと趣向を変えて、屋内での餅探し(菓子探し)をほぼ暗闇の中で行いました。いつもとは違う新鮮な体験に参加者はその状況を楽しんでいるかのようにも見えました。