2019年度国立美術館巡回展 東京国立近代美術館所蔵品展 きっかけは「彫刻」。―近代から現代までの日本の彫刻と立体造形

 

本展は、「彫刻」という概念が誕生した明治期から、ロダンの影響、大正期から昭和初期の多様な展開、そして戦後の現代美術からたちあがった立体造形、さらには近代日本彫刻史を踏まえ発展していった現代彫刻までを、東京国立近代美術館のコレクションより、それぞれの時代を象徴する代表作から通観するものです。

ロダンに多大な影響を受けた高村光太郎や荻原守衛、中原悌二郎をはじめ、木彫の世界を広げた平櫛田中や橋本平八、第二次大戦後の現代美術で存在を示した舟越保武、向井良吉、三木富雄から1980 年代の表現までを通観し、近代日本に新しく発生した「彫刻」という概念が、各時代を代表する作家達にどのような刺激を与え創造を促したのか、作家達はキャリアを通じて「彫刻」をどのように解釈し、何に重きを置き立体として制作したのかを探ります。

熊本県下では、近代日本彫刻をテーマにした大規模な企画展は初めての開催です。本展が、教科書やメディアを通じて知っていた「あの名品」の本当の魅力を紹介する機会となれば幸いです。

 

■出品作家

竹内久一、 山崎朝雲、 米原雲海、 平櫛田中、 荻原守衛、 戸張孤雁、 朝倉文夫、 高村光太郎、 藤川勇造、 北村西望、 石井鶴三、 佐藤朝山、 中原悌二郎、 荻島安二、 橋本平八、 斎藤義重、 柳原義達、 佐藤忠良、 舟越保武、 向井良吉、 村岡三郎、 吉村益信、 若林奮、 赤瀬川原平、 三木富雄、 菅木志雄、 遠藤利克

 

<展覧会情報>

■展覧会期:2019年9月21日(土)~ 11月24日(日)
■会場:熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ
■開館時間:10:00~20:00(展覧会入場は19:30まで)
■休館日:火曜日(ただし10月22日(火祝)は開館し、翌日休館)
■観覧料:【企画展・CAMKコレクション展との共通観覧料】

一般:1,000(800)円 シニア(65歳以上):800(600)円 学生(高校生以上):500(400)円     ※中学生以下:無料

*( )内は前売/20名以上の団体/各種障害者手帳(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)、電車・バス1日乗車券、JAF会員証、緑のじゅうたんサポーター証/各種障害者手帳をお持ちの方の付き添い者1名、美術館友の会証をご提示の方無料(1展覧会につき1回限り)
** 10月12日(土)は開館記念日のため入場無料。

 

■主催:東京国立近代美術館、熊本市現代美術館(熊本市・公益財団法人熊本市美術文化振興財団)、熊本日日新聞社
■特別協力:崇城大学芸術学部デザイン学科マンガ表現コース
■後援:熊本県、熊本県教育委員会、熊本市教育委員会、熊本県文化協会、熊本県美術家連盟、熊本国際観光コンベンション協会、NHK熊本放送局、J:COM、エフエム熊本、FM791

 

《同時開始》

CAMKコレクション展 vol.6きっかけは「彫刻」。
―現代日本の彫刻と立体造形

 

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