どこかで?ゲンビ ビデオアート編 田中功起 @鶴見分室101

(参考)コレクション展2012-Ⅲ「時をとらえる」(2012)展示風景

休館中の活動拠点の1つ「鶴見分室101」、3/15から再開!

広島市現代美術館は、休館中の活動拠点の1つとして京橋川沿いに建つアパートの1室に「鶴見分室101」を開設しました。しばらく休室しておりましたが、3/15に再開します。
コレクション上映第4弾でご紹介するのは、田中功起。田中は、異なる背景をもつ人々が共に生きることは可能なのか、という極めて根本的な問いを立て、予めある特殊な状況を設定し、参加者たちがそのタスク(課題)に取り組む様子を捉えた作品を多く制作し、国内外で高く評価されています。その田中が過去に手がけた作品を振り返ってみると、特に2000年代半ば頃までは、日用品といった物や、普段の生活における人々の何気ない行為に着目し、そうした物を中心に巻き起こり得る現象や、場合によっては人の介入によって生じる、落ちのない顛末を捉えて作品として発表していました。当時の田中による、物への眼差しや、何気ない行為が示し得る可能性への関心は、あらゆる形態の「共生の可能性」を、作品を通じて考察しようとする、のち(そして今)のアーティストの試みに繋がっていることに気づかされます。
今回は、田中の比較的初期の映像を含む、《each and every》(2003)、《everything is everything》(2005-06、シングル・チャンネル・バージョン)、《ディスカッシング・アンノウン(彼の未来の作品)》(2012)の3点を紹介します。

・アーティスト・トーク(YouTubeにてライブ配信)
日時|2022年3月26日(土) 14:00~16:00
会場|YouTube Live(@hiroshimamoca)
今回展示される3点を起点に、現在の関心や今後の活動などについて作家が語ります。
 
田中功起(たなか・こうき)
1975年生まれ。2000年に東京造形大学美術科絵画専攻卒業。2005年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。その後、パリやロサンゼルスを拠点に活動を展開。日常のシンプルな行為に潜む複数のコンテクストを視覚化、分節化することを目論み、おもに映像や写真、パフォーマンス、双方向的なプロジェクトなど、多岐にわたる制作活動を行う。
 
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どこかで?ゲンビ ビデオアート編 田中功起
会期|2022年3月15日(火)~26日(土)
開室時間|11:00~17:00
休室日|日・月・祝
会場|広島市現代美術館・鶴見分室101(広島市中区鶴見町9-11 第2三沢コーポ)
※観覧無料
※新型コロナウイルス感染症の状況により会期等変更となる場合があります
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改修工事中につき、ただいま休館中(リニューアルオープンは2023年3月予定)
休館中の活動は、ゲンビ休館中特設サイトで!

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