<特別展>山口啓介 後ろむきに前に歩く

《Calder Hall Ship-ENOLA GAY》1994 西宮市大谷記念美術館蔵

描かれたのは過去のなかにある未来

美術家・山口啓介(1962- )は、1980年代後半に方舟を描いた大型の銅版画作品で一躍注目を浴びます。以後も花や種子、心臓、人体とモチーフを変化させながら、絵画や立体など様々な作品を生みだしてきました。一方、東日本大震災が起きた3日後からは《震災後ノート》と名付ける「日記」をつけはじめ、今日まで1日も欠かさず書きつづけています。「人は未来を見ることはできず、見えるのは過去か、今という瞬間だけだから、後ろむきに前に進んでいるようなものだ」とは彼の言葉。本展では、重なる顔をモチーフにした新作もあわせて紹介し、山口の足取りを追ってみます。

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会期:2019年6月8日(土)-9月4日(水)
開館時間:10:00-17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜(7/15、8/12除く)、7/16(火)、8/13(火)
観覧料:一般1,000(800)円、大学生700(600)円、
高校生・65歳以上500(400)円、中学生以下無料
※( )内は前売り及び30名以上の団体料金
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《方舟光の樹1》2012 作家蔵
《歩く方舟のマケット》2012-13 作家蔵
《共存する2つの顔、世界 / のためのcore》2017 作家蔵

///同時開催///
コレクション展「コレクション・ハイライト+特集「ある心の風景Ⅰ―風景と記憶」」

2019年6月5日(水)~10月6日(日)
夏のオープンラボ:タイルとホコラとツーリズム
2019年8月3日(土)~9月29日(日)
コレクション上映「特集:ゲイリー・ヒル」
2019年5月14日(火)~7月28日(日)
世界に開かれた映像という窓「第65回:ジャンルカ・アッバーテ」
2019年6月18日(火)~9月1日(日)

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