清水穣 批評のフィールドワーク 3:日本現代美術観測 東松照明展『色相と肌触り 長崎』のために(1)前史

連載目次   写真は畢竟一枚のピクチュアである以上、写真家がどれほど己を捨てようとも必ずそこには何らかの審美的判断、つまりフレームや構図の計算(計算をしないと いう計算も含めて)が入り込む。写真の不可避的な絵画性とあるがままの倫理とのあいだの矛盾 — カルティエ=ブレッView More >

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藤幡正樹はなぜ出品を辞退したのか

取材・文:小崎哲哉(ART iT編集部) アーティスト、藤幡正樹が、ヨコハマ国際映像祭開幕前日の記者会見で「出品辞退」を宣言し、関係者に衝撃を与えている。宣言の背景には何があったのか? 作家と映像祭ディレクター、横浜市の担当者ら関係者に取材した結果をレポートする。(文中敬称略) View More >

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連載 田中功起 質問する 1-3:土屋誠一さんへ

第1回 展覧会という作法を乗り切るために(3) 土屋さんの第1信はこちら|往復書簡 田中功起 目次 土屋誠一さま お返事ありがとうございます。 ははは、そうですね、そもそもネット上ではプライベートなサイトとパブリックなものの差がないので「公開」の特権性がない。手紙というプライベーView More >

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連載 清水穣 批評のフィールドワーク: 2

日本現代美術観測 コラージュへ/コラージュから ヴァルダ・カイヴァーノ「Untitled」2007年 油彩、カンヴァンス 51 x 70 cm 写真提供:小山登美夫ギャラリー 小山登美夫ギャラリー京都のヴァルダ・カイヴァーノ、京都国立近代美術館のウィリアム・ケントリッジ、柴田敏雄View More >

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特別寄稿 澤隆志 強くて儚い映像

ヨコハマ国際映像祭を楽しむための「ある視点」 文:澤隆志 現代における映像のあり方を問うヨコハマ映像祭。観に行く前に知っておきたい映像表現の潮流、今回の注目作品。 ピピロッティ・リスト「PEPPERMINTA」2009年 「映画は人工的に現実を再現させるもので、空間と動きに関わるView More >

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連載 田中功起 質問する 1-2:土屋誠一さんから

第1回 展覧会という作法を乗り切るために(2) 田中さんの第1信はこちら|往復書簡 田中功起 目次 田中功起様 お便り拝読いたしました。田中さんは今ロスですか? それともどこか別の場所を飛び回っておられるのか? 今私は、沖縄のビーチで波の音を聞きながらこのメールを書いています……View More >

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連載 編集長対談3:小山登美夫(後編)

日本的アートとは?:作品の価値はいかにして作られるか 前編はこちら 海外の美術作品を観ていると、セオリーで固められすぎていてつまらないんですね。 小崎 そういったシステムの問題の一方で、出品されている作品のコンセプトについて言えば、いわゆる欧米のスタンダードなアートとは離れた、非View More >

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新連載 椹木野衣 美術と時評

大竹伸朗の現在はどこにあるのか 今月から月評が始まることになった。いま、その初回の原稿を書こうと机に向かったところだ。月にひとつの展覧会レビューなら『美術手帖』誌で書いているので、ここでは別のかたちを探ってみようと思う。1本に絞るのではなく、複数の展覧会や事象について書くことになView More >

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新連載 田中功起 質問する 1-1:土屋誠一さんへ

国際的に活躍する気鋭のアーティストが、アートをめぐる諸問題について友人知己と交わす往復書簡。ものづくりの現場で生まれる疑問を言葉にして、その言葉を他者へ投げ、投げ返される別の言葉を待つ……。第1回の相手は、批評家の土屋誠一さん。2ヶ月の間にそれぞれ2通の手紙で、現代美術の制度につView More >

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