大辻清司フォトアーカイブ 写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980 @ 武蔵野美術大学 美術館・図書館


第1回神戸須磨離宮公園現代彫刻展 コンタクト・シート 1968年
「大辻清司フォトアーカイブ」写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980
5月14日(月)–6月23日(土)
武蔵野美術大学 美術館・図書館
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/
開館日時:月–土(ただし、6月10日の日曜日は特別開館)
10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17時まで)

実験工房のメンバーで、制作活動のみならず、執筆、教育においても優れた功績を残した大辻清司の約40年間の軌跡を辿る展示『大辻清司フォトアーカイブ 写真家と同時代芸術の軌跡 1940-1980』が武蔵野美術大学 美術館・図書館にて開催される。
大辻は、第二次世界大戦後まもなくオブジェの美学を追求した前衛的な写真作品を発表する写真家として活動を始める。その後も高度経済成長とともに変貌する建築、都市、環境を撮影しながら、写真論や写真批評の書き手として、撮ることと書くことを往還し続ける。前衛グループ「実験工房」「グラフィック集団」をはじめとする多領域のアーティストと交流し、数々の共同制作を試みるほか、印刷メディアに同時代の芸術諸分野の貴重なドキュメントを残している。
本展は、2008年にご遺族より寄贈された膨大な写真資料を、武蔵野美術大学 美術館・図書館及び同大学造形研究センターがアーカイブとしてまとめた大辻清司コレクションの初公開となる。展覧会場では、少年期のアルバムを起点に、1940年代から70年代までの代表的な作品のヴィンテージ・プリントを中心に、印刷媒体上でのみ発表されていた知られざる作品群を公開する。そのほか、「APNのための構成」(1953)をはじめとする同時代のアーティストとの共同制作や、これまで部分的にしか紹介されてこなかった同時代の諸芸術を捉えたドキュメント、大辻が印刷メディアで繰り広げた仕事も取り上げられる。会期中には写真家の高梨豊、畠山直哉と本展監修を務めた大日方欣一によるトークイベントも予定されている。
なお、同館では『Relation:継がれるもの―語りえぬもの』『武蔵野美術大学のデザイン教育アーカイブ ダイアグラム教育―太田徹也の教育の軌跡/明日を予測する情報のカタチとデザイン』『ムサビのデザインII―デザインアーカイブ 50s-70s』が同時開催される。

トークイベント「大辻清司を語る」
出演者:高梨豊(写真家)、畠山直哉(写真家)、大日方欣一(本展監修)
5月21日(月)16:30-18:00(予定)
武蔵野美術大学 美術館ホール
参加方法:事前予約の必要はなく、直接来場にて参加可能
http://mauml.musabi.ac.jp/museum/archives/1406

※「辻」は本来、二点しんにょう

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