Alan Sonfist, Queen Alexandra’s Birdwing Meeting Paul Gauguin, 2012-2025. © Alan Sonfist, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
アラン・ソンフィスト「Echoes of a Vanishing World」
2026年10月17日(土)–12月5日(土)
Yumiko Chiba Associates(東京都中央区東日本橋2-22-1 クロスシー東日本橋ビル 1F)
https://www.ycassociates.co.jp/
開廊時間:12:00–19:00
休廊日:日、月、祝
展覧会URL:https://ycassociates.co.jp/exhibitions/2026/10/13/2979/
Yumiko Chiba Associatesでは、ランド・アートの先駆者として知られるニューヨーク拠点のアーティスト、アラン・ソンフィストの個展「Echoes of a Vanishing World」を開催する。六本木から東日本橋に移転した同ギャラリーの移転後初の展覧会であり、ソンフィストにとっては日本で初めての個展となる。
アラン・ソンフィスト(1946年アメリカ・ニューヨーク生まれ)は、ニューヨークを拠点に、1960年代から半世紀以上にわたり、芸術を地球環境やエコロジカルな視点へと拡張しようとしてきた。その活動を象徴する作品に、都市開発で失われたマンハッタンの森を在来の植物だけで再現した《タイム・ランドスケープ》(1965–現在)がある。1976年のヴェネツィア・ビエンナーレ、1977年のドクメンタ6に参加したほか、1970年代から1980年代にはレオ・カステリ・ギャラリーおよびマリアン・グッドマン・ギャラリー(いずれもニューヨーク)で複数回の個展を開催。2012年には、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)とミュンヘンのハウス・デア・クンストで開催された「Ends of the Earth: Land Art to 1974」にサイトスペシフィック作品を出品した。近年の主な展覧会に「Celestial Landscape」(パリッシュ・アート・ミュージアム、サウサンプトン、アメリカ、2026)、「Seeds of Time – Retrospective of Alan Sonfist」(パルコ・アルテ・ヴィヴェンテ、トリノ、イタリア、2025)、「Microorganism Landscapes」(ミラノ・トリエンナーレ、2025)、「Burning Forest」(ローリー現代美術館、アメリカ、2024)、「Nature is Art」(ミュージアム・ウェーブ、ソウル、2023)などがある。2023年には団体Land Art Forwardを設立し、アーティスト、科学者、市民が協働して環境芸術プロジェクトを生み出すことを目指している。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、ホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館などに収蔵されている。
本展では、ソンフィストが2000年代から開始したシリーズ〈Echoes of a Vanishing World(消えゆく世界の残響)〉を紹介する。本シリーズは、絶滅危惧種の動物・植物を選び、その動植物の輪郭のなかに、その時代の芸術・文化や、彼らが生存していたであろう土地の風景などをコラージュした作品からなる。「私は自分の作品で大地を改変するのではなく、取り戻したいのです」と語るソンフィストは、自然や動植物を人間の世界と切り離されたものではなく、ともに生きる存在として捉え、本シリーズの作品を、環境や文化を伝える生きたアーカイヴとして提示する。
なお、Yumiko Chiba Associatesは移転を機に、ゲストキュレーターを迎えて年に一度、所属作家に限定せずに企画する新シリーズ「VERBS」をスタートする。毎回ひとつの動詞をテーマに設定し、1〜3名のアーティストの作品を通じて、その動詞について考え、議論する場をつくる企画で、コンセプターおよび初回ゲストキュレーターは文化研究者の山本浩貴が務める。また、芸術的/批評的な議論の拠点となるプログラムとして2022年に始まった「六本木アルスクーリア」は、「東日本橋アルスクーリア」と名を改めて継続する。2011年から「批評をアーカイヴする」というコンセプトのもとに編纂してきた研究冊子『クリティカル・アーカイヴ』をはじめとする出版活動も続けていく。
