横須賀美術館 全景
施設の改修工事のため長期休館していた横須賀美術館が、2026年9月5日(土)に再オープンする。約10カ月にわたる工事では、設備や外観のメンテナンスが行なわれた。
再オープンを記念する企画展は、「没後10年 横須賀美術館コレクションによる 島田章三展 空間の中の人のかたち、日常の中の人のかたち」(9月5日–11月3日)。同館が所蔵する島田章三の作品約130点を全点展示する初めての機会となる。
同日には、地階の所蔵品展示室と谷内六郎館も再開する。「令和8年度第1期所蔵品展」(9月5日–2027年1月17日)では新収蔵作品約40点が披露されるほか、特集「丸山純子 呼吸する庭」として、丸山純子による近作・新作のインスタレーションが展開され、関連ワークショップも予定されている。谷内六郎館では、再オープン記念の谷内六郎展「月のひかり、星のきらめき」(9月5日–2027年1月17日)が開かれる。再オープン当日には、学芸員が改修箇所を案内するミュージアムトーク「再オープンの最初の一歩:館内ツアーとミニレクチャー」も開催される。
島田章三《ミナトヨコスカ》2007年
丸山純子《ひかりとり》2023年、無人駅の芸術祭展示風景/撮影:中川達彦
また秋には、「生誕120年 三岸節子展」(11月14日–12月20日)が開催される。三岸節子(1905–1999)は「情熱の画家」として知られ、夫・三岸好太郎の早逝や戦争を乗り越えて描き続け、戦後は日本を代表する洋画家のひとりとして広く認知された。1954年に渡仏し、のちに南仏カーニュやブルゴーニュ地方のヴェロンを拠点として独自の風景画を完成させると、1989年の帰国後も94歳で亡くなるまで大磯のアトリエで旺盛な制作を続けた。同展では、山田諭(美術史家)の監修のもと、代表作や初出品を含む約70点により、生涯を通じて展開した三岸節子の芸術を振り返る。なお同展は、一宮市三岸節子記念美術館(6月20日–8月16日)、神戸市立小磯記念美術館(8月29日–11月8日)を経て横須賀美術館へ巡回するもの。
横須賀美術館
https://www.yokosuka-moa.jp/
谷内六郎《『びんのそら』原画》1972年 ©Michiko Taniuchi