2025年12月12日、国立アートリサーチセンター（NCAR）とArchives of Women Artists, Research and Exhibitions（AWARE）は、日本における女性アーティスト研究を推進するための「NCAR×AWARE 女性アーティスト リサーチフェローシップ」を開始すると発表した。日本国内に居住または滞在する研究者・キュレーター等を対象に、研究課題1件につき上限5,000ユーロ（約85万円）の研究費を支給する。募集期間は2025年12月12日から2026年1月31日まで。
AWAREはフランス・パリを拠点とし、女性アーティストの功績を可視化し、美術史をよりジェンダー平等な視点から再構築することを目的に活動する非営利組織。2024年には、ウェブサイトにフランス語、英語に続く三つ目の言語として日本語セクションが開設された。2026年1月からは、ポンピドゥー・センターの一部門として運営を予定している。
本フェローシップでは、視覚芸術分野で活躍し日本に所縁を有する女性アーティスト（自己の性別についての認識が女性、または自己の性別についての認識が男女という二元的な枠組みに限定されないノンバイナリーである者）に関する研究テーマを対象とし、研究期間中に日本に居住または滞在する研究者・キュレーター等を応募対象者とする。採択件数は年間最大2件で、フェローシップ期間は原則1年間。採択された研究論文などの成果は、NCARおよびAWARE双方のウェブサイトを通じて公開される。審査結果は、2026年3月中旬までに電子メールにて各応募者に通知される。
2026年度「NCAR × AWARE 女性アーティストリサーチフェローシップ」
公募期間：2025年12⽉12⽇（⾦）－2026年1⽉31⽇（⼟）
研究期間：2026年4⽉－2027年3⽉
対象：研究期間中に⽇本に居住または滞在する研究者・キュレーター等
対象分野：視覚芸術分野で活躍する⽇本に所縁を有する⼥性アーティストに関する研究
採択数：年間最⼤2件
研究費：1件あたり上限5,000ユーロ（約85万円）
成果の公開：NCARおよびAWARE公式ウェブサイトにて公開
国立アートリサーチセンター：https://ncar.artmuseums.go.jp/
AWARE：https://awarewomenartists.com/aware_japan/
募集要項：https://ncar.artmuseums.go.jp/upload/d2008f45ab2b8e19b4ec006bf9c781a1ba10e1b5.pdf