有馬かおる『猫の消えた日常、線装する獣』@ MISAKO & ROSEN


「温度差の奏でる詩」2011年
有馬かおる『猫の消えた日常、線装する獣』
1月15日(日)–2月12日(日)
MISAKO & ROSEN
http://www.misakoandrosen.com/

有馬かおるの個展『猫の消えた日常、線装する獣』が、MISAKO & ROSENにて開催される。
2000年代前半より継続的に発表を続けてきた有馬は、新聞を支持体とした日記的なドローイングのシリーズや線描による人物画など、ドローイングという様式の美的側面に直接的に焦点をあてた試みを行なってきた。東京を中心に数々の個展を開催するほか、2003年から2005年にかけて、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)をはじめとする5つの美術館を巡回した『How Latitudes Become Forms』2007年に水戸芸術館で行なわれた『マイクロポップの時代:夏の扉』や、2008年の第7回光州ビエンナーレに参加している。
本展では、新たな展開として、複数のペインティングによるインスタレーションを発表する。絵画という媒体を用いることで、不確定性や抽象性が持つ力を借りながら、具象表現と絵画形式というふたつの問題の間で、完璧な、そしてぎこちないバランスを保つことを試みている。出品作品「温度差が奏でる詩」とリンクし、出品作品の制作の中心となったテキストが作家本人のブログにて掲載されている。

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