『無人島にて 「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション』@ 京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ


宮﨑豊治「身辺モデル―on a slanting surface」1980年 撮影:生水和夫

『無人島にて 「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション』
2014年9月26日(金)-10月19日(日)
京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ
http://aube.kyoto-art.ac.jp/
開廊時間:11:00-19:00
会期中無休

特設Facebookページ:https://www.facebook.com/desertislands2014

京都造形芸術大学ギャルリ・オーブでは、80年代に確かな実践を残しつつも断片的にしか語られてこなかったアーティストの実践を通じて、「80年代」を再考するとともに、それぞれの実践を現在と結びつける企画『無人島にて 「80年代」の彫刻/立体/インスタレーション』を開催する。

オールオーバーで装飾的なインスタレーション、レリーフ的な絵画、あるいは絵画/彫刻の復権。1980年代を振り返るとき、中心的に語られてきたのはこのような動向であった。しかし、80年代にはこのような動向と一定の距離を取ったアーティストの実践があり、建畠晢は彼らの一部を「時代の状況から鋭く孤立したところにそれぞれの拠点を定めた作家」と呼んだ。

出展作家は上前智祐、笹岡敬、椎原保、殿敷侃、福岡道雄、宮﨑豊治、八木正の7名。本展は、個々の実践に触れる機会であるとともに、彼らの実践が緩やかに有していた同時代性を感じ取り、現在との新たな関係性を見出だす機会にもなるであろう。

企画を担当するのは、昨年から今年にかけて、北加賀屋をはじめ3カ所を巡回した『北加賀屋クロッシング2013 MOBILIS IN MOBILI -交錯する現在-』のチーフキュレーターを務めた長谷川新。

「ひとつの島が無人島でなくなるためには、なるほど、単に人が住むだけでは足りない。」―ジル・ドゥルーズが残した奇妙なテクストが私たちにヒントを与えてくれる。他者なきそれぞれの拠点=無人島において、本展の作家たちは自身の日常を信じつつも反転させ、制作を行ってきた。彼らの実践は、無人島になり続けようとする不断の過程なのかもしれないが、その創造性は、これまでの80年代美術のイメージに修正を促すものだ。(長谷川新、本展プレスリリースより)


殿敷侃「TYRE BEARING TREE(Plan5)」1989年 撮影:中村雅巳

関連イベント
トークイベント
進行:長谷川新
2014年10月11日(土)
14:30-16:00 福岡道雄、宮﨑豊治、石崎尚(愛知県立美術館学芸員)
16:30-18:00 笹岡敬、椎原保、ほか
会場:ギャルリ・オーブ
定員:80名(予約不要)

Copyrighted Image