マイク・ケリー “ヴィデオ”

マイク・ケリー “ヴィデオ”
2012年6月16日(土)〜7月14日(土)


Bruce and Norman Yonemoto in collaboration with Mike Kelley. Kappa, 1986.
Courtesy Electronic Arts Intermix (EAI), New York.

2012年6月16日(土)より、マイク・ケリーのヴィデオ作品展を開催致します。
マイク・ケリーはその影響力の大きさ、そして作品点数の多さでよく知られたアーティストでした。1954年、ミシガン州デトロイトで生まれた彼は、ミシガン大学でBFA(美術学士)を取得し、カリフォルニア芸術大学でMFA(美術修士)を取得しました。サブカルチャー、神話や哲学、記憶の共有や抑制、アメリカ中西部の労働者たちのメンタリティとその凡庸さなど、彼の関心の対象はきわめて広範囲にわたり、それらは作品に反映されてきました。ドローイング、ぬいぐるみを使った彫刻作品、通っていた学校を再現した大規模インスタレーション、彼が集めたこまごまとした物品を使った展示、ノイズ・ミュージックや儀式めいた演劇などのパフォーマンス、そして批評家としての活動など、すべては複雑な相関関係を持っていました。その実績、そして他のアーティスト達とのコラボレーションによって広く知られるようになったマイク・ケリーは、さまざまなジャンルからのフォロワーを数多く生むことになりました。

今回の「ヴィデオ」では、これまで日本でほとんど紹介される機会が無かった映像作品を展示します。彼だけが出演する唯一の映像作品”The Banana Man(1983)”、ブルース & ノーマン・ヨネモトとのコラボレーションによる”Kappa”(1986)、スーパーマンに扮した男が作家/詩人シルヴィア・プラスの文を語り聞かせる”Superman Recites Selections from ‘The Bell Jar’ and Other Works by Sylvia Plath” (1999)、また、”Extracurricular Activity Projective Reconstruction”シリーズは本来、映像とインスタレーションによる大型作品ですが、このシリーズから、高校のイヤー・ブックの写真を使ってシナリオを構築した”Day is Done”(#2-32)、そして”Judson Church Horse Dance and The Offer”(#33)を展示します。さらに、マイケル・スミスと組んだ”A Voyage of Growth and Discovery”、そしてポール・マッカーシーらとおこなったパフォーマンスを記録した”10:30PM, August 14, 2008″も展示します。

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